災害防止で緊急点検/高崎市

(2014年8月27日)

危険箇所など職員延べ796人で総点検

 土砂災害や河川の氾濫に備え、高崎市は8月27日から職員延べ796人による災害防止緊急点検を行う計画を示した。
 日本全国で台風や豪雨による土砂災害が発生し、大きな被害が出ており、高崎市でも6月と8月に井野川の氾濫に備え、避難準備情報が発令されている。
 今回の緊急点検は、台風や集中豪雨、地震などの自然災害に備え、土砂崩れの危険のある傾斜地や、河川の氾濫危険箇所などを調査するほか、強風で公園の樹木や街路樹が倒れないか、幹や根の状況も点検する計画になっている。高崎市の建設部、都市計画部、農政部、水道局、下水道局が所管する道路河川、施設やその周辺状況について調査点検するとともに、地元区長や関係者から危険箇所について意見を聞く。
 調査は高崎市全域に及び、土砂崩れの危険箇所は延長86km、傾斜地にある住宅団地11カ所、水害の危険箇所20河川沿線、公園214カ所、街路樹27路線、農業用水・水門、林道、水道施設約100か所、下水道施設等約120か所、マンホール蓋559ヘクタール区域などで、職員延べ796人を動員する。
 高崎市は、この取り組みを今後の防災対策や施設管理などに生かし、災害をできる限り防止し、被害を最小限に抑えるなど、災害への備えを強化していく考え。