校歌を合唱、レコーディング体験

(2014年9月9日)

写真を拡大レコーディングリハーサル
写真を拡大コントロールルームで多胡さん(右端)とレコーディングした校歌を聞く子どもたち

金古南小6年生がTAGO STUDIOで

 高崎市があら町に開設したプロ用のレコーディングスタジオ「TAGO STUDIO TAKASAKI」で、金子南小学校(久保えり子校長)の6年生がスタジオで校歌を録音する体験学習を9日に行った。
この体験学習は、スタジオを管理運営する高崎出身の音楽プロデューサー多胡邦夫さんが、スタジオの計画段階から考えてきたもので、高崎市が市内の小中学校に参加校を募集したところ、11校(小学校10校・中学校1校)から申し込みがあった。市では、9日の金古南小学校をを皮切りに、スタジオでの体験学習を本格的に実施していく予定。
 この日体験学習では、金古南小の6年生83人が参加した。多胡さんから説明を受けながらスタジオを見学し、2班に分かれてスタジオで校歌を合唱し、レコーディングを行った。録音した校歌は音楽CDに記録され、多胡さんから、児童代表の田胡君に手渡された。
 金古南小は創立35周年を迎え、久保校長は「記念として校歌のCDを全校児童に配布したい」と計画している。同校の校歌は、地域に公募して制定されたもので、作曲者の滝澤典子さんが音楽担任として金古南小の教壇に立っており、スタジオで合唱の指揮をとった。
 体験学習の最後に、児童から多胡さんにスタジオや音楽に対する質問が浴びせられた。多胡さんは作曲を始めた動機や芸能人とのエピソードを披露しながら、「今日の体験で、音楽のすばらしさを伝えてもらえたらうれしい」と話した。代表してCDを受け取った田胡君は「練習よりも本番がうまくできてうれしい。歌がとても良い響きになっていました」と話している。
 多胡さんは、念願だった校歌のレコーディング体験学習が実現でき「純粋な子どもたちの歌声に涙が出るほど感動した。高崎でしかできない見学会を実現してもらって高崎市に感謝している。スタジオを見学した子どもたちの中からプロの歌手が誕生し、いっしょに仕事ができればうれしい」と喜びを語る。校歌レコーディングの体験学習の加え、問い合わせの多い一般向けのスタジオ見学会も、今年度内に月に一回程度開催したいと考えている。