楽しさ盛りだくさんのキッズ広場

(2014年10月27日)

写真を拡大初出展となった移動水族館
写真を拡大優勝した高崎産業技術専門校

ゴム動力自動車コンテストに若者が挑戦

 秋のイベントシーズンは、毎週、まちなかイベントが盛りだくさんとなっている。高崎市青年商業者研究会(TSK)が主催するキッズ広場が26日にもてなし広場で開催された。秋晴れのもと、大勢の家族客が来場し、アトラクションや飲食を楽しんだ。キッズ広場は現在のかたちになって18回目、同時開催のゴム動力自動車コンテストは13回目と回を重ねている。
 会場には移動水族館、フェイスペインティング、県内プロスポーツ3団体の子ども向けゲームコーナー、消防・警察車両の展示などが行われ、子どもたちに人気となった。移動水族館は、今回初登場で、珍しい魚類の水槽が展示され、ウニやヒトデに触れるコーナーに子どもたちが集まった。高崎市等広域消防局の地震体験車「なまず号」も大人気で、この日は一日で556回もの体験乗車があり終日フル稼働となった。
 ミニステージは、ご当地アイドルのAKADIDAN、子どもたちのチアリーディングショー、吹奏楽などで楽しませた。飲食は人情市と連携し、被災地の物産直売も行われた。
 ゴム動力自動車コンテストは、工夫を凝らした手作り自動車で70mの走行時間を競う本格的なレース。今回は14団体が参加し、その中でも藤岡・太田・渋川工業高校、高崎産業技術専門校の若者たちの意欲的な製作が感動的だった。4月から製作に取り組み、放課後の時間などを使って参加車両の完成をめざし、舞台裏には数多くのドラマが生まれているようだ。手作り自動車とあって、レース本番の車両故障も続出したが、そうしたトラブルも、このコンテストの名物の一つとなっている。
 70mを11秒台で走り、優勝した高崎産業技術専門校の学生は「6カ月がんばりました。みんなの努力の結晶です。動力部分に力のロスをなくすよう工夫しました」と話す。20歳の若者8人による力作だ。
 TSKの遠藤会長は「まちなかの活性化と青少年の健全育成を目的に開催してきたが、今年は例年よりも大勢の来場者がありうれしい。家族で楽しめるイベントにしていきたい」と話す。また、TSKでは、来年度以降、ゴム動力自動車コンテストへの参加を県内工業高校などに積極的に呼び掛けていきたい考え。高崎えびす講では高校生による「販売甲子園」が毎年盛り上がっているが、ゴム動力自動車コンテストがものづくりをめざす若者たちの夢を広げる大会になるものと期待できそうだ。