インド人向け訪日観光にチャンス

(2014年11月10日)

写真を拡大少林山達磨寺では広瀬住職が解説

仏教文化のつながりに強い関心

 高崎市が外国人観光客の誘致促進として取り組んでいる観光体験ツアーが8日、9日に行われ、約45人の在住インド人や観光関係者が参加した。
 インド人向けの日本観光が未開拓であったことに高崎市は着目し、過去2年間にわたって旅行関係者や在住インド人を対象に、市は高崎体験観光ツアーを行ってきた。これまで好評だった観音山白衣大観音や少林山達磨寺、市内工場見学に加え、今年は、はまゆう山荘で宿泊し温泉を楽しんでもらう1泊旅行を企画した。
 白衣大観音では橋爪住職に説明を受け、スケールが大きく美しい観音像に魅力を感じている様子だった。達磨寺では高崎だるまの歴史について広瀬住職が語り、参加者はインド文化とのつながりに関心を寄せていた。
 参加者の一人は「高崎は東京にも近く、自然も豊かでとても魅力がある」と話す。インドの旅行関係者は「インドからの日本へのインバウンド(海外から日本へ来る観光)に高崎は大きなチャンスがある」と今後の可能性を指摘している。
 今回の参加者は、在日インド人社会で影響力を持っている人も含まれ、高崎の評価が口コミで浸透していく効果もある。高崎市では、この取り組みを通じて外国人観光客の受け入れ環境を整え、新たなビジネスチャンスにつなげていきたいと考えている。