ビックカメラ女子ソフトボール高崎が記者会見

(2014年11月18日)

写真を拡大左から上野選手、宇津木監督、富岡市長、宮嶋社長、湯本部長

宇津木監督「高崎にジュニアチームを」

 ルネサスエレクトロニクス高崎女子ソフトボール部を引き継ぎ、来年1月1日に発足するビックカメラ女子ソフトボール高崎の記者会見が18日に高崎市役所で行われた。株式会社ビックカメラの宮嶋宏幸社長、湯本善之取締役常務執行役員(女子ソフトボール部部長)、宇津木麗華監督、上野由岐子選手兼コーチが記者団の前に顔をそろえ、抱負を語った。
 ビックカメラの宮嶋社長は「このチームは地元高崎のみならず日本の宝であり、承継させていただく責任の重さを感じている。ビックカメラの発祥の地である高崎市と手を携え、このチームを盛り上げていく思いから、チーム名をビックカメラ女子ソフトボール高崎とした。今年4月に創部した陸上部とともにスポーツを通じ、社会貢献していきたい」と述べた。
 宇津木監督は「みんなに愛される強いチームをしっかり作り、高崎市にも貢献しながらがんばりたい」、上野選手は「来シーズンも高崎で活動できることに感謝しています。今後も、子どもたちの目標となる選手、たくさんの方に応援していただけるチームとなり、ソフトボールを盛り上げていけるようがんばりたい」と意欲を見せた。
 ビックカメラへの移管が決まったことについて宇津木監督は、「ほっとしています。このうれしさを持ち続け、強いチームを作っていきたい」と笑顔で語った。また、社会貢献の取り組みとして、子どもたちの育成に力を入れ、「高崎に小学生のジュニアチームを創設したい」と考えを示した。また、同じ高崎市の太陽誘電、伊勢崎市のペヤングのソフトボール部との交流を深め「群馬の3チームが強くなり、高いレベルになって盛り上げていきたい」と話した。
 上野選手はルネサス高崎で14年間プレーをし「ソフトボールへの思いを新たにするきっかけになった。高崎は第二の故郷のような場所。夏は暑く、冬は空っ風が強いが、ソフトボールの環境としては大好きです。この地でソフトボールを続けられることがうれしい」と高崎への思いを語った。またソフトボールの五輪復活のために「小さなことでも積み重ねていきたい。日本だけでなく、世界のソフトボーラーの願いだ」と力を込めた。
 高崎市は、浜川運動公園を拡張しソフトボール場4面を建設する計画を進めており、ビックカメラ女子ソフトボール高崎のホームグラウンドとして支援していく。完成するまでの間は、ルネサスエレクトロニクス高崎の施設で練習を行う。
 ルネサスエレクトロニクスとビックカメラの仲介役となった富岡市長は「ビックカメラこのチームが高崎で活動を続けられるようビックカメラにお願いをし、すぐに引き受けてくれた。太陽誘電とともに日本の2つのトップチームが高崎市民に親しまれており、高崎市もベストを尽くして応援したい」と喜びの表情を見せていた。