「2階も洋式トイレに」要望/公民館のバリアフリー

(2014年12月3日)

1階トイレは全館に洋式を設置

 高崎市は、1日の高崎市議会一般質問で、高橋美幸議員に答え、公民館施設整備について説明した。
 高崎市の公民館はおおむね各小学校に44館が設置され、公民館は地域拠点、生涯学習の場として年間88万人が利用している。
 公民館44館のうち、建築後30年以上経過が28館(46%)、40年以上経過が7館(16%)となっている。昭和56年以前の旧耐震基準で建設された公民館は24館については平成20年度から耐震診断を行っており、昨年度まで17館を終え、今年度1館を診断しており、残りは6館について今後順次、診断を実施する。
 診断結果は、16館が耐震性能を満たし、1館は補強が必要となっていたが24年度に建てかえとなった。
 高橋議員は「市内の改修要望が強いのがトイレで、高齢者に洋式トイレは欠かせない」とし、1階トイレの様式化が進んでいるが、ホール施設がある2階のトイレ改修が進んでいないのではないかと指摘した。
 市ではバリアフリー化の一環として平成13年度から1階トイレの洋式化を進めてきた。女子トイレは平成13年度から19年度、男子トイレは20年度から23年度にかけて工事を行い、全公民館の男女トイレ1カ所で洋式化となった。
 2階トイレは、洋式を設置している館が19館、設置していない館が18館、トイレを設置していない館が5館となっている。
 市では洋式の改修工事に1カ所50万円程度が見込まれ、高齢者や障害のある人に配慮した公民館整備を進めていきたいとしている。