世界遺産効果で観光客増加

(2015年1月2日)

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観音山にも波及効果

 群馬県は、10月から実施している「ググっとぐんま観光キャンペーン」期間中の観光客入込状況ついて10月、11月分の速報をこのほどまとめた。
 群馬県のまとめによれば、県内の主な観光地30地点の観光客数は、キャンペーンが始まった10月が175万人で対前年比19%増、11月が172万人で対前年比16%増、2カ月の累計で前年比17%増となった。
 主な観光地、温泉地とイベントを合わせた観光客数は10月が293万人、11月が344万人で、前年よりも2割程度伸びている。
 世界遺産の富岡製糸場は10月が16万3千人で前年の3・7倍、11月が17万7千人で前年の3・5倍となっている。富岡製糸場の世界遺産登録は、1カ月に10数万人の観光客増加となっている。富岡製糸場の波及効果で甘楽町小幡への周遊が人気で、10月が8万7千人で前年の2・2倍、11月が9万2千人で前年の2・3倍と好調だ。
 県内観光地では、つむじ(中之条町)が1万4千人で前年よりも46%増、ディズニー映画「アナと雪の女王」効果でプリンセス体験が人気でバスツアーが増えたロックハート城(高山村)が11月は1万1千人で前年よりも35%増。富岡製糸場の波及効果で高崎観音山が11月は約6万人で前年よりも25%増。
 温泉地は、草津温泉が10月17万人、11月は14万5千人。富岡製糸場からの誘致をねらった伊香保温泉は10月が9万7千人、11月が11万3千人で前年よりも約1割伸ばした。富岡製糸場に近い磯部温泉が伸び、10月は1万5千人で42%増、11月は1万6千人で31%増となっている。
 高崎市内のイベントでは、高崎雷舞フェスティバルが2万人で、前年の倍。高崎えびす講市は30万人で前年と同じ。キングオブパスタは9200人で2割増などとなっている。