創建770年 高崎神社/(赤坂町)

(2015年1月6日)

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氏子青年部・敬神会設立

 高崎神社は、伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)をお祀りし、高崎総鎮守の神として崇められている。特に縁結びの神として結婚式を挙げる人も多く、また人生儀礼の初宮詣や七五三に沢山の方が訪れると権禰宜(ごんねぎ)の井出和明さんは話す。今年は創建770年の節目にあたり、全国的にも珍しいという氏子青年部・敬神会が設立された。設立の経緯は、高齢化が進む中、日本の歴史や文化の継承を伝え、支えようということで30~50代の80名程が会員となっている。神社の伝統を受け継ぎながら、市民に高崎神社をより身近に感じてもらえるような活動を、今後展開できたらと部長の江積栄一さんは話す。






新年に神社に参拝し“蘇る”

 伊邪那美大神の夫、伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)は日本で最初に禊を行ったと古事記に描かれている。禊(みそぎ)とは、心身の穢れを洗い落とすこと。日本人の考え方には基本的に禊があり、新年に神社を参拝することによって心身を祓い浄めることで、伊邪那岐が黄泉の国から帰り、禊をした時のように、文字通り“蘇る”ことができるという。蘇ることは、生き帰ることにつながる。

“あけましておめでとう”の意味

 井出さんによると、新年の挨拶「あけましておめでとう」とは、年神様がお正月に各家庭にいらして、その家が一年守られるということを祝って「おめでとうございます」と言う意味がある。“年”は“米”の意味があり、穀物の実りが一年を周期とするので、時を計る意味も表す。お年玉も元は、稲の玉、つまり“餅”だったという。新しい年に豊かな実りをもたらす年神様のご降臨を家族で歓迎し、年を賜ることを、万物と共に新しい生命をさずかり蘇ることができると考えた。日本独特の考え方“数え年”は、“一月一日にみんな一緒に年をとる”ことから、元日に「お誕生日おめでとう」つまり「あけましておめでとう」となるという。一年の計は元旦にあり。新年のお参りによって蘇り、新たな気持ちで充実した一年の決意をしたい。

店名・名称 創建770年 高崎神社/(赤坂町)
住所 〒370-0818 群馬県高崎市赤坂町94
電話 027-326-9482
営業時間
HP http://takasakijinja.or.jp/
備考