ぐるりん高崎地域の利用者6%増

(2015年1月22日)

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支所地域はマイナス傾向

 高崎市は、22日の高崎市議会総合交通対策特別委員会で、市内循環バス「ぐるりん」の今年4月分から11月分まで8カ月間の利用状況を報告した。
 高崎地域の利用者は前年同期間と比べ、全9路線のうち8路線で利用者が増加し、全路線の平均で6%増加となった。最も利用者が多いのが「群馬の森線」で、利用者数は6万5422人、前年同期間と比べ11・4%増加した。利用者が減少したのが高経大線で、利用者数は4万5490人、前年の同期間と比べ1・4%とわずかに減少した。
 支所地域の路線は、倉渕線が横ばい、榛名線が微減、今年4月に大きな路線変更が行われた箕郷地域、群馬地域、新町地域では、前年との比較が難しい面もあるが利用者の大きな減少が示された。
 榛名線の利用者は、4月から11月の合計で7814人、前年同期間よりも5%減少したが、減少は時刻表改正に伴う一時的なもので、6月以降は前年並みとなっている。倉渕地域の利用者は6613人で、前年とほぼ同数。
 箕郷、群馬地域は路線と運行が大幅に見直された。これまで2地域をまたがって運行されていた路線が、各地域内路線として箕郷地域4路線、群馬地域2路線に変更された。運行日数も、これまでの元旦のみ運休で364日運行が、週末と祝日運休となり、運行日数は箕郷地域4路線合計で248日、群馬地域2路線合計で298日となった。利用者数は、箕郷・群馬地域の合計で4615人、前年同期間に比べ51%減少した。箕郷地域と群馬地域を運行する民間バス路線は、利用者が増加しているという。
 新町地域では、藤岡市にまたがって運行されていた1路線が、今年4月から藤岡総合病院を路線内に含む外来センター線、地域内の新町循環線の2路線に変更された。外来センター線は土日祝運休。4月から11月の利用者数は2路線合わせて1419人で、前年同期間に比べ63%減少した。前路線では、藤岡市民の利用も多かったが、その分を差し引いても利用者が減少している。
 高崎市は、各支所地域で交通体系検討小委員会を開催しており、箕郷地域では、これまで運行していないエリアをカバーしたり小学校の通学に利用できるようになったりするなど、地域に評価されている一方、路線や運行がわかりにくいという声も上がっているという。