少林山で防火訓練

(2015年1月28日)

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「文化財防火デー」に合わせて訓練

 少林山達磨寺で、28日に防火訓練が行われた。この訓練は、1月26日の文化財防火デーに合わせ、毎年、市内の文化財施設で実施されている。文化財防火デーは、昭和24年1月26日に法隆寺の金堂が炎上し壁画が焼損したことから昭和30年に制定された。今年で61回目となり、この日を中心に全国で文化財防火運動が行われている。
 この訓練には、少林山達磨寺、高崎中央消防署、西分署、消防団11分団、女性防火クラブ八幡支部の約40人が参加した。
 寺務所から出火した想定で、119番通報、初期消火、避難誘導、市指定重要文化財達磨大師立像の搬出が行われた。ブルーノタウトゆかりの県史跡洗心亭で消火、放水訓練が行われた。
 高崎市消防局では「火災のシーズンであり住民の皆さんが防火防災に取り組んでほしい」、高崎市文化財保護課は「本市にはたくさんの文化財があり、大切に守っていくためにこうした訓練が必要」と話している。
 達磨寺の広瀬住職は「訓練に大勢の協力が得られてありがたいです。明治14年の火事で本堂、達磨堂、庫裏が焼失してしまい、寺のゆかりを伝える達磨像も焼失してしまった。火災は寺の歴史を全て失ってしまうので、絶対に火災を出してはいけないと、今日の訓練で気持ちを引き締めています。日ごろから徹底していきます」と気持ちを引き締めていた。