見込み超え一日最高7千台/高崎玉村スマートIC

(2015年2月20日)

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一日平均5700台。通勤や物流での利用が進む

 高崎市は、平成26年2月にオープンした高崎玉村スマートIC利用状況を、19日に開かれた高崎玉村スマートIC地区協議会で報告した。
 高崎市の報告によれば、オープン当初は一日当たりの平均利用台数は、上り・下りを合わせ4800台前後だったが利用が増加し、26年12月は一日平均5754台、一日の最高利用台数も7179台となった。当初、長期的な目標として設定していた一日当たりの平均通行量6千台を、短期間で達成できる勢いとなった。
 スマートICとして一日当たりの利用台数は、NEXCO東日本管内で、宮城県の泉スマートIC、群馬県駒寄スマートICに次ぎ3番目という。
 利用が多い曜日は金曜日で一日平均5749台と週日が多く、週末は減少する傾向にある。利用時間が多いのは、午前7時から8時まで1時間当たり505台、午後5時から6時が417台で、通勤に使われていると推測される。軽自動車・普通車が利用の8割、2割が中型・大型車両となっている。
 上下線の出入りは、ほぼ同数となっているが、北関東道高崎JCT・新潟方面との通行量が、東京方面よりもやや多い。
 時間短縮効果では、関越道・上里SA→高崎駅東口の所要時間が休日夕刻で高崎IC経由約34分から整備後は高崎玉村SIC経由約20分となり14分短縮、高崎駅東口→関越道・上里SAまで平日朝で高崎IC経由27分から整備後は高崎玉村SIC経由で約21分となり6分短縮となった。
 高崎市は、高崎駅周辺の都市集客施設、スマートIC周辺産業団地をこのスマートICと一体的な都市戦略として整備している。玉村町では、スマートIC至近に道の駅「玉村宿」を5月にオープンさせる予定で、東毛広域幹線道路沿線では東部工業団地を拡張する。群馬県は伊勢崎宮郷工業団地の第1期分譲を開始するなど、周辺開発が進んでいる。
 富岡市長は「高崎玉村スマートICの利用量が見込みをはるかに超えている」と述べ、周辺工業団地の整備、企業誘致に意欲を示した。国交省高崎河川国道事務所の信太所長は「地の利が良く、スマートICを生かした企業立地や雇用の促進が最大の整備効果になり、周辺は大きく変わっていく」と大きな期待を寄せた。また、商業者からは、高速道へのアクセスが向上し、東毛広域幹線道沿線に新たな店が増えてきたことなども成果として上げられた。