ごみ出しマナー見られてますよ

(2015年3月12日)

見守りカメラで迷惑ごみや資源持ち去りの抑止に

 11日の高崎市議会市民経済常任委員会で、高崎市は平成27年度事業として予算化している「ごみステーション見守りカメラ」について説明した。
 この見守りカメラは、まちなかの防犯カメラと同様で、ごみステーションの映像を24時間記録し、迷惑ごみ・違反ごみの排出、資源ごみの持ち去りなどの抑止を狙う。町内に設置希望を聞き、市内の58小学校区に各1カ所程度設置する計画だ。悪質な迷惑行為が続く場合は、記録映像を検証し、解決に役立てる。
 高崎市では、町内の意見を聞き、見守りカメラを設置するごみステーションを選定する。マナー違反が頻発し、困っている町内について設置することにしている。ほとんどの市民はごみの排出マナー、ルールを自発的に守っており、カメラの設置は必要ないと考えている町内会も多かった。
 高崎市によれば、市内にごみステーションは7300カ所あり、27年度に見守りカメラを設置するステーションは68カ所程度とごく一部だ。市では迷惑行為のひどい場所に設置し、ごみ出しルールが守られるように運用したいと考えている。カメラには、2週間分の映像が記録され、ルール違反がひどい場合は人物の特定につながる情報となるが、市では、犯人捜しよりも抑止効果に期待している。
 富岡市長は抑止効果に大きな期待を寄せる一方、カメラに記録された情報については「検証しながら考えていきたい」と述べ、慎重な姿勢を示している。高崎市では、27年度に実施予定の町内防犯カメラと合わせ、防犯とマナーアップに役立てていく考えだ。