地域の名所旧跡を観光資源に

(2015年3月13日)

町内から192件が申請に

 高崎市は、市内に点在する名所旧跡に統一デザインの案内板を設置し、観光資源として活用する取り組みを平成27年度事業として実施する計画を進めている。
 昨年8月から12月に市内529町内に対し、名所旧跡の情報を募ったところ、136町内から192件の申請があった。
 申請内容では神社やお寺が最も多い71件、石碑が40件、城・施設跡地が27件などとなっている。倉賀野町では古い商家を、中山道の散策に訪れる人の案内拠点として活用する「倉賀野古商家おもてなし館」の開館にあわせ、まち歩きマップを作成する予定で、マップづくりとともに、区長全員が積極的にこの申請に取り組んだという。
 この事業は、まち歩きの魅力を高めるとともに、地域の歴史や文化をあらためて住民が掘り起し、理解を深めていくものとなっている。
 申請された物件は、御伝馬事件供養碑、九蔵町の一里塚跡、柳川町の高崎藩武家屋敷跡、高崎電気館、ブルーノタウト設計の旧・群馬県工芸所の塀、世界的テニスプレーヤー清水善造生誕地などで、高崎探訪にふさわしいものが上げられている。高崎市は、27年度に高崎学博士に認定を受けた7人と有識者によるアドバイザー会議を設け、案内板設置に向けて、本格的な準備を進めていく。