まちなかが芸術空間に/GWに開催

(2015年4月22日)

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現代アート作品とパフォーマンス

 高崎駅西口前広場や高崎シティギャラリー・ハローフォーラムなど、まちなかを会場に国内外の造形作家の作品を展示する芸術フェスティバル「コンテンポラリー・ゴールデン・アクション=通称・高アート」がゴールデンウィーク期間の5月2日(土)から6日(水)まで行われる。
 高崎のまちなかに造形作品を展示する大規模なイベントは今回が初めて。このイベントは、高崎に芸術文化を育てる高崎アートインキュベーション推進会議や高崎観光協会が中心になって開催するもので、高崎を拠点に活動するフランス人の芸術家・フレデリック・ヴェジェルさんら7人の作家が出展する予定。
 SF映画「月世界旅行」に着想を得た作品や、まちなかコミュニティサイクル「高チャリ」を使った立体作品などが予定され、ヴェジェルさんたちは「まちを訪れた人の想像力をかきたてるような芸術フェスティバルにしたい」と、現在、作品づくりの 追い込みに入っている。
 会場では詩の朗読やアーチスト自身が体を使って表現する芸術=パフォーマンス・アートも行われる予定で、これまでにない芸術フェスティバルが楽しめそう。

●会場
高崎駅西口駅前ロータリー。ラジオ高崎。高崎シティギャラリー・ハローフォーラム。高崎電気館。

●造形作家 プロフィール
・ジョアン・ドゥケ(Johan Decaix)=1984年フランス・ベルサイユ生まれ。ヨーロッパ高等映像美術大学修士課程修了。2014年ジュンヌ・クレアシオンResidence Prize受賞。高崎でアーティスト・イン・レジデンスをしながら、ジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』へのオマージュをこめた一連の作品を制作。
・エステル・デシャン(Estelle Deschamp)=1984年フランス・アヌシー生まれ。2009年ストラスブール装飾美術大学修士課程修了。高崎でアーティスト・イン・レジデンスをしながら、高チャリをもちいた一連の作品を制作。
・豊田玉之介=1988年群馬県高崎市生まれ。高崎市在住。信州大学教育学部芸術教育専攻美術教育分野卒業。おもにイラストを制作。

●パフォーマンス・アーティスト プロフィール
・アントワーヌ・ブートゥ(Antoine Boute)=1978年ベルギー・ブリュッセル生まれ。作家、随筆家、パフォーマンス・アーティスト。
・マニュエラ・チェントローネ(Manuela Centrone)=1980年イタリア・モルフェッタ生まれ。2004年王立ヴェネチア美術アカデミー卒業。
・ロドルフ・チントリーノ(Rodolphe Cintorino)=1977年フランス・ベルサイユ生まれ。パフォーマンスを活動の中心におく数少ないアーティストである。
・アドリアン・コラン(Adrien Colin)=1989年スイス・ローザンヌ生まれ。2014年ブザンソン美術高等学院大学修士課程修了。

●アートディレクター
・フレデリック・ヴェジェル(Frédéric Weigel)=フランス・サン=ルイ生まれ。ブザンソン美術高等学院大学修士課程修了。2006年フランスでアート団体EnCasOùを立ち上げる。2008年より高崎市在住。アートプロジェクトMaebashi 2011(2011)、プロジェクトSOTO(2013)のキュレーターをつとめる。2014年よりパレ・デ・パリ共同ディレクター。アーティストの視点からキュレーションをおこなっている。
・須藤佳子=東京大学教養学部教養学科卒業。東京大学総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。言語学博士。現在、日本大学准教授。フランス滞在中よりアートプロジェクト企画にたずさわる。アートプロジェクトMaebashi 2011(2011)、プロジェクトSOTO(2013)のチーフ・コーディネーターをつとめる。2014年よりパレ・デ・パリ共同ディレクター。高崎市在住。