五輪キャンプ候補地に高崎を検討

(2015年5月19日)

写真を拡大富岡市長から新体育館の説明を受ける大使夫妻

ウズベキスタン大使来高

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックで選手団が事前合宿を行う候補地として、ウズベキスタン共和国(中央アジア)のファルフ・イスロムジョノヴィチ・トゥルスノフ駐日特命全権大使が15日に来高し、現在建設中の新体育館などを視察した。
 同国がキャンプ候補地として考えている競技種目は、レスリングまたは柔道で、高崎市から新体育館の施設内容について、建設現地で説明を受けた。トゥルスノフ大使は、記者団の取材に対し、高崎は自然も美しく東京から近いことなどからキャンプ候補地として「可能性は高い」と述べた。大使も柔道家であり、強い関心を持って候補地の視察を行っている様子がうかがわれた。
 富岡市長は、大使の来高を歓迎し「同国との都市交流を深めていきながら、キャンプ誘致につなげていきたい」と述べ、今後、交流に力を入れる考えを示した。 富岡市長は、同国のレスリング・柔道競技のように新体育館の柔道場等を使用するキャンプ誘致と、メインアリーナを使用するキャンプ誘致について、それぞれ取り組みを行っている。ウズベキスタン以外の国についても、誘致活動を行っているようだが、富岡市長は、現段階での相手国の明言は避けた。今回、大使の来高にこぎつけたことは、キャンプ誘致の大きな弾みになるものと考えられ、富岡市長は積極的なシティセールスに意欲を見せている。
 新体育館は鉄道に近接した立地のため工事方法の協議、調整に時間を要し、当初よりも完成時期が数カ月先送りされた。平成28年秋に合気道世界大会が予定されており、同大会に合わせて新体育館を暫定オープンさせ、その後、内部工事の一部や外構など残った工事を行い、平成28年度中の完成を予定している。