富岡市長が2期目所信演説

(2015年5月25日)

一大中心都市をめざし

 富岡市長は、5月18日の高崎市議会臨時会で、2期目の所信演説を行い「地方の一大中心都市としての活力と機能を持った新しい高崎をめざしていきたい」と市政運営に強い意欲を示した。
 富岡市長は、1期目に手がけた新体育館、高崎文化芸術センター、高崎スマートIC産業団地などのプロジェクトや諸施策について「いずれも緒についたばかりで順次かたちにし、成果を上げていきたい」と述べた。農工商業の産業活力を都市基盤に、健康福祉や教育の充実、安心安全な市民生活の実現をはかっていくという、これまでの政策方針を継続するとともに、人口減少問題に対して選挙期間中から打ち出した人口増加対策について特に力を込めた。
 富岡市長の発言内容は次の通り。

富岡市長の所信演説
●人・もの・情報が交流し集積する都市
 市民の審判を受け、引き続き市長職をつとめることになりました。あらためて責任の重さを痛切に感じ、従来以上に身を引き締めています。
 4年前、市長に就任して以来、一貫して基本に置いている考えがあります。高崎で仕事を増やそう、雇用を確保しよう。そのために農工商業、ビジネスを盛んにしよう。その力を基礎とし、お年を召した方々等の福祉の充実をはかっていこう、子育て環境を良くしていこう、保健医療を充実していこう、教育の改善充実をはかっていこう、という考え方です。そのために高崎市としてできることは何でもやろう、そして速くやろうと努めてきました。
 高崎市の企業立地条件を全国的に見てトップ水準にいたしました。高崎に人、物、情報が交流し、集積する仕掛けとなる大小のプロジェクトに着手して参りました。

●これまでの施策に評価を実感
 まちなかを活性化するための画期的と言わせていただける各種支援制度を実施してきました。その際には、徹底的な市内企業を重視した運営を進めてきました。市民生活全般をチェックし、防災体制の整備を進め、高齢者福祉も、待ちの行政から高齢者のもとに行く行政への転換に着手しました。各種の緊急医療体制の改善をはかることにも着手することができました。スポーツ施設の整備もすみやかに進めて参りました。保護者や学生たちの参加による、高崎の子どもたちの学力向上作戦も進めて参りました。
 このたびの市長選挙におきまして、私の市政運営について一定の評価をいただいているものと認識しているところです。これらを実行、着手できましたのも市議会の皆様方のお力添えとご指導のたまものでありまして、心から感謝申し上げる次第です。

●まちに勢いが出てダイナミックに変化
 私が今まで取り上げた諸々の施策は、いずれもまだ緒についたばかりです。このたび再び市長職を預からせていただくことになりましたので、まず、これらの施策を順次かたちにし、成果を上げて参りたいと考えています。そのため、大小のプロジェクトを確実に進めていくと同時に、市政全般の見直しを更に進め、必要な改革をすみやかに実行して参る所存です。
 一般に地方都市と言いますと、中心市街地の商店街がさびれ、人通りも少なく、活気に乏しく、人口減少問題に直面している、そういうイメージがあります。
 しかし、高崎市はそうではない。そして、そういうまちにはならないと私は確信を持っており、また、そういうまちにはけっしてするまいと決意しています。
 ただ国や県の施策を待っているだけでは、まちは活性化しません。人口減少も止まりません。我々自身が率先して取り組み、みんなで知恵を出し、汗をかき、仕掛けをしっかり作っていくことにより、まちに勢いが出てダイナミックに変化していくものです。その動きに呼応して、人、もの、情報の交流と集積が進むものと私は確信しています。

●動いているまち高崎は人口増に
 高崎市の人口37万5千人が25年後には33万人になるという人口問題研究所の見通しが広く知られていますが、既にその見通しの通りにはなっていないわけであり、人口は減少していないのであります。これは、高崎市が動き出している、動いているまちだという実態と認識が各界、各方面に広がり、それが強く反映し始めているからだと思います。
 私はこれからも市政全般につきましてダイナミックに見直しを進め、真に人、もの、情報が交流し集積する、地方の一大中心都市としての活力と機能を持った新しい高崎をめざしていきたいと考えています。そのために必要なインフラ等の整備を進めるとともに、豊かで落ち着いた安心できる市民生活を確保するため、所要の政策をすみやかに進めて参りたいと考えています。施策の立案、実行にあたっては市政を支える車の両輪である市議会の皆様と手を携え、力を合わせていくことが不可欠であります。新しい高崎を作り、高崎をより一層飛躍させるため、皆様方と一緒にがんばって参りたいと存じますのでよろしくお願いいたします。

(高崎市議会議会録画より編集部まとめ)