「出向く福祉」が出発進行

(2015年7月10日)

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26台のあんしんセンター車両

 高崎市は、市内26カ所の「高齢者あんしんセンター」へ訪問用車両を各所1台配備し、10日にシティギャラリーハローフォーラムで出発式が行われた。
 高崎市は今年度「待つ福祉から出向く福祉」へ高齢者支援を大転換し、これまで市内9カ所だった「地域包括支援センター」を、市内26カ所に地域型センターの「高齢者あんしんセンター」、市役所本庁に基幹型センター1カ所を拡充整備した。26カ所の地域型センターでは、配備された訪問用車両を活用して高齢者宅に出向き、本人や家族の身近な相談相手として支援を行う。
 訪問用車両は、在宅の高齢者や家族の支援をイメージしたデザインが施され、市民に親しんでもらいながら、各センターの地域浸透をはかる。
 出発式で富岡市長は「これまでは来てもらう福祉だったが、高崎市は出向く福祉に大転換し、高齢者あんしんセンターを26カ所設けた。小回りのきく車両で高齢者に出向き、こまめに動いてほしい。これが高齢者福祉行政のあり方であり、こうした取り組みは、全国でも高崎市だけだと私は思っている。安全運転で活動に打ちこんでほしい」とあいさつし、あんしんセンターの委託業者代表の長谷川彰さんに鍵を手渡した。
 あんしんセンターのスタッフを代表し、沼田貴子さんと冨田真希さんが「待つ福祉から出向く福祉へ-を合言葉に高齢者のお宅を訪問し、心配事や困りごとなどの相談に積極的に応じ、高齢者に寄り添った支援を行っていきます」と決意を述べた。
 車両26台の購入は、高崎市議会6月定例会で議決され、購入金額は約4200万円、契約相手は群馬トヨタ株式会社、群馬トヨペット株式会社。