前回比で小売は全国最高水準、卸売が全国最低

(2015年7月15日)

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平成26年商業統計

 経済産業省の平成26年商業統計の速報で、平成24年の前回調査と比べた販売額は、群馬県内の卸売業は減少率が全国ワースト1位、一方、小売業は全国で2番目に高い増加率となったことが示され、卸売業と小売業の明暗が浮かび上がった。
 群馬県内の卸売業は3979事業所で、年間の商品販売額は前回の調査よりも31%減少し、2兆9456億円となった。卸売販売額は全国平均では7%の伸びとなったが、減少率は群馬県が全国で最も大きく、東日本では、栃木県、埼玉県、茨城県など北関東中心にマイナス、日本海側の新潟県・富山県がマイナスとなった。卸売販売額は、東京都が全国シェア4割以上を占め、東京一極集中を示している。
 群馬県内の小売業は1万3768店で年間の商品販売額は、2兆2751億円となり、前回調査との比較では全国でも2番目の伸び率の26・5%の増加となった。
 卸売と小売の合計額は、5兆2207億円となり、前回の調査を8640億円、14・2%下回った。小売業が大きく伸びたが、卸売業の減少が大きく、全体額に影響した。合計額が前回調査を下回ったのは、全国で、栃木、群馬、新潟、京都、大阪の5府県だけで、群馬県の14・2%の減少率は、全国で最低の下げ率となった。
 なお市町村ごとの統計値の発表は今後となる見込み。