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観音山のカフェ　ル・テルモス／（石原町）

（2014年5月30日）

自然の中に抱かれたカフェ

　観音山・清水寺の手前を左折し、道なりに進むと左に錦山荘（温泉）が、更に100ｍ程進むと右手高台に白い別荘風の家がある。木々と野鳥とそよ風に迎えられるここは、フランス・ロレーヌ地方の郷土料理・キッシュやガレットを提供するカフェ「ル・テルモス」。オーナーの関口てる子さんはご主人と共に、「GUNMA街からの通信」というフリーペーパーを数十年作り続け、高崎の文化発信をしてきたパイオニア的存在。通信を配って県内を走り回っていた時、ジャズが流れるコーヒーショップに癒された事、友人と一緒に行ったパリのカフェ巡りを経て、いつか自分でも、という気持ちがずっとあったという。

ねむの木と野鳥の声に癒されて…

　家族の介護などを経験し、自分の時間がようやく持てたのは10年程前。観音山に理想の物件を探し続け、諦めかけた頃ひとめぼれしたという今の店。「いらっしゃいませ、ありがとうございました、という言葉にようやく慣れました」という程、畑違いだった仕事だが、四季折々の自然の中でいろいろな人に巡り会えるこの時間に感謝しているという。「庭先のねむの木が風に揺れるのを見ていると、一日中いい気分。お客さんが野鳥の名前を教えてくれるの」と野鳥の本を見せてくれた。

キッシュとガレットのランチメニューが人気

　てる子さんこだわりのランチメニューはキッシュとガレット、焼きカレーの３種類。コーヒーか紅茶、サラダとスープに本日の一品がつく（1100円税込）。居心地が良くて２時間くらい滞在する方が多いので、「当日席があるかどうか、確認の電話を頂けると確実」とのこと。時の流れをすっかり忘れさせてくれる楽園のようなカフェ。日常からブレイクしたい時、ぜひ出かけてみてほしい。