東京スカイツリー付帯工事建設に参画

(2010年11月)

業平橋押上地区開発計画低層棟建設現場

倉賀野工場:柱大組溶接ロボット

冬木工業株式会社

県外の大型プロジェクトで活躍

 自立式電波塔として世界一の高さ634mとなる予定の東京スカイツリーは、今最も旬な話題の一つだ。この業平橋押上地区開発計画(東京スカイツリーの足元部分に付帯する複合商業施設建設)に冬木工業が携わった。他にも都内の高層ビルのプロジェクトなどにも参画しており、鉄構事業部における受注額の9割は県外だという。

総合建設のリーディングカンパニー

 冬木工業は昭和2年に創業し、古くから「鉄骨の冬木」と言われてきた。まさに鉄骨を柱にした骨太の経営で、現在では工場、オフィスビル、マンションから住宅まで幅広く手がける総合建設業として成長し、企画、設計、提案・技術力など業界内での信頼は高い。

 鉄骨製造では最高水準の「ハイグレード認定(国交省)」を古くから取得しており、難度の高い加工で技術力を発揮する。冬木独自の徹底した生産管理により仕上げられた鉄骨に、「ここまでの精度は必要ありませんよ」と建設現場の職人に驚かれたこともあった。長年培った実績を背景に「どのような要求にも応えられる」と大竹社長は自信を持っている。

大竹社長

高い技術が創る信頼と誇り

冬木工業の底力は、大手ゼネコン、大手設計事務所との取引で培った総合マネジメント力だ。

 大規模プロジェクトでは大量の鉄骨を要し、数社で共同して造り上げるが、冬木工業が幹事会社としてリーダーシップをとりプロジェクトを支えることもある。設計、施工、メンテナンスを一貫した責任体制で行い、「引き渡してからが本当のお取引」と、大竹社長は顧客との継続的な信頼関係を大切にしている。

 近年のプロジェクトでは、資材のトレーサビリティが強く要求され、どこから仕入れた鉄鋼材がどのように加工され、建築物のどの部分に使われているか一つひとつ管理する。

 施工の全工程で水準の高いチェックを行うことで「冬木工業なら安心して任せられる」と取引先との信頼を築く。

 手がけた建築物の写真を机回りに置いたり、休日に家族を連れて「お父さんが作ったんだよ」とドライブに行く社員もいる。営業畑出身の大竹社長はうらやましさを覚えながらも、誇りを持ってものづくりに取り組む社員一人ひとりの姿にうれしさを感じている。

会社概要
代表取締役社長 大竹良明
住所 高崎市栄町27‐15
TEL:027-323-5008
FAX:027-328-1100
URL:http://www.fuyuki.co.jp/

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