魅力と存在感のある「交流創造都市」へ

(2009年4月24日)

魅力と存在感のある「交流創造都市」へ大西会長から松浦市長に答申

都市計画マスタープランを答申

 高崎市都市計画マスタープラン策定委員会(大西隆会長・東京大学大学院教授/委員二十七人)は合併後のまちづくりの指針となる都市計画マスタープランの素案をまとめ、二十日に松浦市長に答申した。

 都市計画マスタープランは、都市計画法に定められる計画で、合併後の全市域を対象とした総合的なまちづくりの指針となるもの。土地利用や都市整備の基本方針を定め、都市課題、地域課題に対する方向を示している。目標年次は平成三十七(2025)年。

 高崎市の将来都市像に「交流創造都市」が掲げられた。都市の魅力により、人・もの・情報が交流し、産業や文化が創造発信され、国内外に存在感を示す都市を目指す。高速交通網の拡大により、港湾や空港を通じてアジアを視野に入れた都市を構想する。

 基本理念に①世界と繋がる魅力のある交流拠点の実現、②新しい産業や文化が生まれる存在感のある創造都市の実現、③地域の個性を活かしたコンパクトシティの形成、④都市内連携の充実による都市の一体感の強化を掲げている。将来人口は、平成三十七年に35万人(吉井町は含まず。今年四月の市人口は34万8千人。)。

 都市づくりの目標は、安心=誰もが安心して住み続けられる人にやさしい居住環境の形成、安全=災害や日常の危険に対処した安全な都市基盤の形成、環境=身近な自然を守り環境と共生する都市づくり、個性=歴史・文化・伝統などの個性を活かした地域づくり、連携=都市内の連携を充実させる交通基盤整備、創造=新しい産業や文化が創造発信される都市づくり、交流=人々が集う魅力ある拠点づくり。

 各地域ごとに中心拠点地区を持つコンパクトシティを形成し、公共交通で地域拠点の連携を強化する。

 地域の目標は、高崎地域=存在感のある交流発信拠点の形成、群馬地域=古代文化が身近に感じられる農地と市街地が調和した田園都市の実現、新町地域=新町駅を中心とした歩いて暮らせるコンパクトシティの実現、箕郷地域=箕輪城下の歴史文化を活かした風格のある郊外都市の実現、榛名地域=多くの人々が訪れリフレッシュできる広域的観光交流拠点の実現、倉渕地域=自然環境にふれあい互いが支え合える地域づくり。

 答申にあたって大西会長は「時代にあった計画がまとめられたと考えている。交通の要衝としてアジアへの展望を強く意識した。地域の連絡道路への期待も大きい。吉井町も計画に加わえていかなければならない。低炭素型の都市づくりがこれから具体的に問われることになり、施策を展開してほしい」と松浦市長に要望した。

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