「小栗の里」拠点に道の駅

(2009年5月12日)

倉渕支所敷地内に整備

 高崎市は、倉渕地域の活性化や高崎地域の観光の核の一つとなる「小栗の里整備基本計画」をまとめ、倉渕支所敷地内に拠点施設を整備する。「小栗の里」整備事業は、合併前から倉渕村が検討していたもので、高崎市が引き継き、今年三月に基本計画がまとめられた。倉渕ゆかりの幕末の偉人、小栗上野介を中心に資料館、物産直売所、道の駅などを備えた複合型の「小栗の里交流館」や「体験学習館」を拠点施設として整備する。

 施設建設場所は、倉渕支所周辺、倉渕物産から榛名神社周辺、水沼橋周辺の三地点を候補に検討された。公共施設と連携が可能で用地取得が不要なこと、国道からのアクセス、周辺への影響などをかんがみ、支所敷地が選ばれた。敷地内には、支所のほか、倉渕公民館、集会所、JA営農生活センター、農協・商工会・森林組合三団体事務所があり、総敷地面積は1万1909㎡。

 倉渕支所は、平成九年度に建設され地上三階・地下一階、延床面積2994㎡、合併により議場関係施設を中心に空きスペースが生じ活用が課題となっていた。倉渕公民館は、昭和四十六年築で、地上2階建て延床面積905㎡。築後四十年で老朽化し耐震補強工事が必要となっている。多目的集会所は、昭和五十九年度の建設で二階建て、延床面積611㎡、築後25年が経過している。老朽化した公民館、集会所の建て替えや、合併により空きスペースが生まれた倉渕支所を改修し、「小栗の里」の拠点施設として一体的な活用をはかる。「小栗の里」施設の中に、支所機能、公民館機能を含むかたちで、構成される。集客施設として駐車場も確保でき、将来的に不足した場合は拡張することも考えられる。

 「自然・歴史・文化ゾーン」は小栗上野介をはじめとする倉渕地域の歴史や文化、自然環境がテーマで、道祖神や豊田一男の作品も紹介する。「にぎわいゾーン」は倉渕地域の安心安全な農林産物や特産品など地場産業の振興がテーマで、農家レストランも併設する。「道の駅ゾーン」は国道406号の通過客を誘導し、市民や住民との交流の場として休憩施設、情報提供施設、体験実習室を整備する。

 計画規模は「自然・歴史・文化ゾーン」が424㎡、「にぎわいゾーン」が314㎡、「道の駅ゾーン」は420㎡、あわせて1158㎡。二十一年度に具体的な整備内容が検討される。

「小栗の里」拠点に道の駅倉渕支所敷地

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