観音山公園基本計画を策定

(2009年8月7日)

観音山公園基本計画を策定はぐくみの丘

観音山公園基本計画を策定森の空中回廊

カッパピア跡地整備

 高崎市は、観音山公園(カッパピア跡地)基本計画をまとめ、七月三十日に建設水道常任委員会に報告した。

 観音山丘陵は緑化重点地区として、市の主要事業に位置づけられている。これまで市民で組織する再整備検討委員会で検討を重ね、最終報告をもとに基本計画をまとめた。

 観音山公園は、同丘陵の中心的施設として位置づけられ、カッパピア跡地の地形、樹林など自然環境を生かし、自然にふれあえる公園づくりを基本コンセプトにしている。地形や景観を生かし、桜の広場、紅葉の谷など8ゾーンとエントランス広場、駐車場を計画。子どもからお年寄りまで多くの人達が交流し、憩える公園として整備される。

 学校との連携をはかり、子どもたちが身近に自然を体験し、人との交流によって心を育む「ネイチャーフィールド」をテーマにしている。木登りやロープ遊び、高さ5~10mの空中回廊など、これまでの公園とは異なり、子ども達の冒険心を刺激し、自ら遊びを創造していくよう施設や遊具が工夫されている。危険回避も自己責任として理解していくことも公園づくりの大きな柱となっている。

 公園整備の考え方としては、年間を通じた動植物の生態系観察、発達段階に応じた危機管理・情操能力を高める、四季を通じて子どもからお年寄りまで交流し憩える公園、白衣大観音、参道商店街、染料植物園など周辺施設との連携などが示されている。

 市は平成十九年度に建物、遊具など構造物を撤去したが、擁壁、プール、舗装が残っており、廃材処理を課題として考えている。花見や万灯会の時期は混雑するため、交通アクセスや駐車場利用について検討する。公園内には雨水や湧水を利用した流れ・池を作る予定だが、参道商店街の雑排水が公園計画地内に流れ込んでいるため、開園までに解決を要する。園内で遊びを指導するボランティアも重要で、市民参加を促進し人材育成に取り組む。

 高崎市は今年度予算で、用地買収を完了。あわせて基本設計、実施設計を行い概算工事費を算出する。平成二十二年度から3~5年の工事計画を予定。公園管理は、指定管理者を検討している。

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