食育連携と文化交流事業を合意

(2009年10月28日)

食育連携と文化交流事業を合意前橋高崎連携市長会議(高崎市役所)

前橋高崎連携市長会議

 第十九回前橋高崎連携市長会議が十月二十一日に高崎市役所で行われた。前橋市の高木政夫市長と松浦市長が会談し、食育推進事業と文化交流ダンスコンテストの開催について合意した。食育では共通スローガンの検討、地産地消や両市特産物での提携なども視野に入れている。

 会議後の記者会見で高崎市・前橋市の合併と政令市について質問を受け、松浦市長は「高崎市は六月に吉井町と合併したばかり。両市が中核市になり、あらためてそうした話しが出てくるだろう。政令市になることが市民にとっていいことかどうか考えることも必要」、高木市長は「連携事業は十年を超え、お互いにプラスになっている。高崎市と前橋市による政令市も視野に入れている。また政令市・高崎、政令市・前橋も考えられる。人口の数あわせはいつでもできる。中核市としてしっかり歩めるようになるには五年は必要だ。高崎市民、前橋市民にいいことか見極め、勇気をもって決断しなければならない」と所感を述べた。

 松浦市長、高木市長の発言は次の通り。連携事業の概要は、開催市の松浦市長から説明された。

 ◇松浦市長=前橋高崎連携市長会議は、平成十年一月に設置され、十一年で二十九事業を実施している。市民サービスの向上、効果的効率的な基盤整備、市民交流の促進、行政部門の連携強化など両市で協力しながら事業を進めてきた。

 本日の会議では、食育推進事業の連携、文化連携事業「ダンスコンテスト」の開催の二点が話題になった。食育は生命力を育む土台であり、健康で心豊かに生活するために欠かせない。近年、栄養の偏りや不規則な食生活により、生活習慣病の増加や食文化の衰退などが懸念され、国では食育の総合的推進をはかっている。前橋市、高崎市においても平成十九年に食育推進計画を制定し、様々な事業に取り組んでいる。両市民の食育に対する関心は高い。食育は健康増進、農業振興、伝統文化の継承、環境問題など広範囲にわたるため、さらなる事業展開するためには大きな労力が必要だ。食育を効率的効果的に推進するために両市が連携して事業を行うことが有効であり、また市民の食育活動が円滑に進められるよう両市が協力して支援を行う必要がある。今後は広報紙等への記事掲載、食育の日啓発活動、食育講演会の相互開催、学校給食に関する情報交換、共同事業の検討など様々な分野で協力連携をし、食育推進が加速するものと考えている。

 前橋高崎文化連携事業では、これまで写真展、オペラ、市民参加ミュージカルを開催し好評を博してきた。これまでの市民交流、地域の新たな魅力の創造する趣旨を継承し、新たな企画としてダンスコンテストを行う。前橋市では「だんべえ踊り」、高崎市では「雷舞」が両市を代表するダンスイベントとして大勢が参加している。近年のダンス人気は高く、両市の環境も醸成されていることから、新たな魅力と交流の創造を目的として開催する。来月から参加者を募集し、来年一月に各部門の予選を両市で開催し、本選は二月に高崎市文化会館で行う。各部門でグランプリ準グランプリを決定する。新しい文化連携に期待してほしい。

 文化財活用事業、安心安全の連携でも進捗が見られている。前橋高崎が連携事業を通じて協調し、市民が切磋琢磨することが両市の更なる発展、群馬県全体の発展につながるものと確信している。

 ◇高木市長=前橋高崎連携市長会議も十二年目を迎えた。様々な分野で、合意した連携事業を着実に推進している。食育、ダンスコンテストについては松浦市長から詳しく説明していただいた。

 今月十一日の前橋まつりには、例年のように松浦市長、頼政太鼓、東部小学校マーチングバンドにもお出でいただいて盛り上げていただいた。十二年をかけて市民交流を重ねてきた。成果をさらに上げていきたい。

 昨年から大学生に協力してもらい、けやき並木フェスティバルを開催しているが、想像以上にダンスの人気は高い。両市の若者交流に効果を上げてくれるものと思う。若い人の活力を両市の発展につなげる事業として成功させたい。

高崎の都市戦略 最新記事

勝ち残る専門店

グラスメイツ
グラスメイツ
メガネ店の店員も買いに来るメガネ専門店
辰巳
辰巳
印傳と陶器の専門店/県外からもお客様
有限会社三洋堂
有限会社三洋堂
パソコン全盛時代に書道のおもしろさを伝える

すべての記事を見る