長引く工事の不安を希望に

(2009年11月7日)

長引く工事の不安を希望に来年度から月一でイベントを計画

レンガ通り・電線地中化で来春リニュアル

長期化で「辛抱の限界」の限界の声も

 レンガ通り(西一条通り商店街組合)で、十一月一日にフリーマーケットが行われた。このフリーマーケットは、毎年六月と十一月に開かれ、今回で二十一回目。出展料の一部が交通遺児チャリティ、世界エイズデー高崎に寄附される。レンガ通りの商店の顧客を中心に六十店舗が出店し、毎回好評で大勢の来場者を集めている。商店街の堀米正一組合長は「幸運にも毎回晴天に恵まれ成功している。皆さんの応援で定着し、レンガ通りのブランドになっている」と話す。

 レンガ通りは、ファッションストリートをコンセプトに商店街づくりを進めており、通りには以前からブティックなどファッション関係の店舗が多い。歩車道の境界がなく、平らな道路構造も先進的だった。一方、平成十八年に始まった電線地中化工事、高崎駅西口線の拡張の関連工事などで通行できず、周辺の街路へ迂回する措置がとられることも多くなっている。工事の長期化により、いつでも工事中のイメージで、客足の減少や、空き店舗の増加など悩みも深刻だ。シンボルのレンガ舗装もまばらで、アスファルトのつぎはぎが目立ち、景観面でもマイナスになっている。

 レンガ通りの電線地中化は、二十年以上前から地元要望として合意し、市に実現を求めていたもので、来春には竣工し、装いもあらたにリニュアルする。堀米組合長は「今は街路を改革するための苦労で最後の正念場」と言う。昨年来の不況の影響も重なり、売上の減少で「もう辛抱の限界だ」と言う地元商店主の声も聞こえている。

 こうした苦境の中で行われた今回のフリーマーケットは、「商店街の気持ちを鼓舞し、来春の地中化工事竣工と街路のリニュアルに向けて、弾みになるイベントとして大きな意味を持っている」と堀米組合長は考えている。フリーマーケットの告知ポスターも工事中の中での開催を強調した。レンガ通りでは、まちづくりNPOなどと協力しながらまちづくりを進めてきた。市の商業施策、都市計画、中心市街地活性化計画などとも連動しながら、商店街の将来像を描いている。来春を視野に空き店舗の改装や、空き店舗への新規出店が決まるなど、明るい兆しも見えている。竣工後は、毎月イベントを定例的に行うなど、商店街、まちなかへの集客力を高めていけるよう商店街では考えている。

高崎の都市戦略 最新記事

勝ち残る専門店

グラスメイツ
グラスメイツ
メガネ店の店員も買いに来るメガネ専門店
辰巳
辰巳
印傳と陶器の専門店/県外からもお客様
有限会社三洋堂
有限会社三洋堂
パソコン全盛時代に書道のおもしろさを伝える

すべての記事を見る