高崎市の学力、全国・県を上回る/全国学力調査結果

(2009年11月17日)

 高崎市教育委員会は、平成二十一年度全国学力・学習状況調査の結果について、本市の結果概要について示した。国により平成二十一年四月に全国一斉で小学校六年生、中学校三年生を対象に、国語、算数・数学の知識と活用及び生活習慣・学習環境についての質問調査が行われた。全国的にも、調査結果の公表について取り扱いが大きな話題になった。

 高崎市では、市の全体傾向だけを公表し、平均正答率などの数値は公表しない。個々の学校の状況は、学校名を明らかにした公表は行わない。個々の児童生徒については、調査結果を提供する。

 高崎市教委によれば、高崎市は、小学校、中学校いずれも、教科に関する調査では、国、県の正答率を上回っている。

 調査結果について、市教委は、次のように考察している。

○指導方法や指導体制においては、現在行われている少人数指導や個に応じたきめ細かな指導の充実の成果が現れている。

○知識に関する問題の正答率はよいが、活用に関する問題においては課題になる点もみられ、今後の授業改善に向けた取り組みが重要であると考える。

○小学校と中学校の結果については、小学校段階と中学校段階の知識に関する問題の正答率は、ほぼ同様の傾向になっているが、活用に関する問題の正答率は、小学校段階よりも中学校段階の正答率が高くなっている。これは、中学校の教科担任制による授業改善の成果という点のほか、小学校段階の基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着が、中学校段階における思考力・判断力・表現力の活用面の伸長に結びついていると考えられる。

○基本的生活習慣が確立している児童生徒は、学力の定着も高い傾向にある。

○教育委員会は、各学校に分析、授業改善の具体策を求めた。提出された授業改善をまとめると次の五点である。①基礎的・基本的な学習内容を確実に定着させること。②習得した学習内容を活用し、思考力、判断力、表現力の育成をはかること。③基本的生活習慣の確立が学力と相関傾向にあり、学習習慣や生活習慣の確立に向けて、家庭に理解と協力を求めること。④生徒指導を充実(自己肯定感の育成や規範意識の醸成等を含め)させること。⑤あたたかい人間関係を基盤とした学習環境をつくること。

 参考▽文部科学省が公表した学力調査結果。教科ごとにAが知識、Bが活用の調査。

 小学校全国平均▽国語A=平均正答数12・6問(全18問)平均正答率70・1%。国語B=平均正答数5・1問(全10問)平均正答率50・7%。算数A=平均正答数14・2問(全18問)平均正答率78・8%。算数B=平均正答数7・7問(全14問)平均正答率57・6%。

 中学校全国平均▽国語A=平均正答数25・6問(全33問)平均正答率77・4%。国語B=平均正答数8・3問(全11問)平均正答率75・0%。数学A=平均正答数20・9問(全33問)平均正答率63・4%。数学B=平均正答数8・6問(全15問)平均正答率57・6%。

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