新コンサートホールの構想具体化/27年度完成・大規模市有地が候補地

(2010年2月3日)

新コンサートホールの構想具体化/27年度完成・大規模市有地が候補地音楽センターの議論と切り離し、新たなホールを建設

 高崎市は、新たな芸術文化ホール建設の方向性について庁内プロジェクトで検討を進め、試案を3日の高崎市議会総務常任委員会に報告した。

 新しいコンサートホールは、群馬音楽センターの議論とは切り離し、新たな場所に高崎市にふさわしい機能を備えた多目的施設として考えられている。

 新ホールに求められる機能として、市民活動の拠点、群馬交響楽団の本拠地としての機能、群馬県第一の都市としての交流拠点機能が考えられている。

 群馬音楽センターは、群響や市民文化団体など高崎市の活発な文化活動を支えてきた。一方、群馬音楽センターは、老朽化やホール機能が時代の変化に対応できていないことなどから、ポピュラー系の人気アーチストの公演が敬遠され、利用者数は昭和60年代の年間30万人から20万人まで減少している。また高崎市のシンボルとなっている群響を取り巻く環境も厳しく、演奏活動の拠点整備も課題として取り上げられてきている。

 新ホールは、市民の主体的な芸術・文化活動の支援、質の高い芸術文化を提供する場、高崎独自の文化を継承発展させ、新たな文化を創造・発信する場として整備する。「音楽のある街高崎」の理念を踏まえ、総合芸術文化の創造をめざす。高崎市内には、群馬音楽センターに代わる施設がないことから、改築等によってホール機能の空白期間が生じないよう、新たな場所での整備を行う。

 高崎市の芸術文化拠点として、音楽や演劇など、さまざまな分野にわたる市民活動や専門的な舞台芸術の上演に対応するため、幅広い用途に使用できる多目的ホールが考えられている。

 ホールの規模は1800席から2000席。

 建設場所については、市民の利便性や交通アクセス、中心市街地の活性化、土地の形状、周辺環境を考慮して選定していく。高崎市の公有地の活用を優先させる。大規模公有地には、競馬場跡地、操車場跡地、栄町駐車場、城東保留地、もてなし広場がある。

 想定される事業費は100億円から150億円。合併特例債を活用し、利用期限の平成27度中の完成、28年度オープンをめざす。市では、この試案をたたき台として、市民の意見を聞きながら基本構想をまとめ、23年度から基本設計などの作業に入っていく予定。

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