北関東道全線開通は23年度中頃/高崎・玉村バイパスは23年度末

(2010年3月12日)

 群馬県は、県議会二月定例議会一般質問で、関根圀男議員の質問に答え、北関東自動車道や東毛広域幹線道路の開通予定について述べた。

 北関東自動車道の全長145キロのうち、84%の121キロが既に開通している。残り区間24キロのうち、栃木県の、東北自動車道岩舟JCTと佐野田沼IC間の約5・3キロが4月17日に開通する。県土整備部長は「残りの県境区間、太田桐生ICから佐野田沼ICまでの18・6キロが平成23年度中頃の開通予定と聞いている」と答えた。

 また県土整備部長は、「最後の区間はトンネルが5本あるような急峻な地形で、いよいよ最後のトンネルを掘削していると聞いている。昨年末に舗装工事が発注されたことから、更なる共用時期の前倒しを、国や東日本高速道路会社に対し、県を上げて要望したいと考えている」と答えた。

 東毛広域幹線道路は、全長58・6キロあり、74%の43キロが共用済み。高崎・玉村バイパスを始めとする17カ所、4車線化を含め32キロの事業が行われている。

 高崎市内の整備状況は、中居町から前橋長瀞線まで4車線化が来年度の完成予定。高崎駅東口から上中居町まで6車線化が行われている。

 県土整備部長は「平成23年度の完成を目途に事業を進めている。高崎・玉村バイパスは、井野川にかかる90mの橋梁を施工中で、高崎市が平成23年度末を目途に事業を進めているスマートICの開設までには、前橋長瀞線から玉村町の町道までの約2キロを2車線で共用できるよう努めている」と答弁した。

 関根議員は、「北関東道は群馬県の発展に欠かせない。群馬県を取り巻く広域連携ネットワークができ、効果が期待されている。しっかりとした対応をお願いしたい」、東毛広域幹線道について、「高崎市は東口と東毛広域幹線道を中心に大きな発展を期待している。高崎市は高崎駅東口を整備し、スマートIC周辺整備も市は計画している。東毛広域幹線道には高崎市民も期待している。積極的な対応をお願いしたい」と要望した。

 新町駅付近連続立体交差事業について、関根議員は、「事業着手に向け19年度から3年間、調査をしていただいている。知事の構想にも計画がのっているが、正直に言うと、なかなか順番が来ない。太田、伊勢崎が終わったら新町をやるということだが、30年くらいたっている」と県の考えを求めた。

 県土整備部長は「今年度は、交通量調査をもとに、費用対効果や技術的な手法の検討を行っている。来年度は調査成果を踏まえて、高崎市、藤岡市、JRなどと事業の必要性、効率性、実施可能な事業手法などを検討したいと思っている。国交省とも調整をしたい。厳しい財政状況ではあるが、早期に事業の方向性を見出していきたいと考えている」と答えた。

 関根議員は「踏切が5カ所あり、一日の遮断時間が6時間。いつも待たされて大変な状況だ。高崎市に合併し、高崎市を中心に期成同盟会ができ、県にも強い要望活動をしている。新町の南北分断だけでなく多野藤岡など地域全体の問題でもあるので、前向きな検討をお願いしたい」と求めた。

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