「開かずの踏切」アンダーパスが全線開通

(2010年3月19日)

「開かずの踏切」アンダーパスが全線開通開通記念のテープカット

「開かずの踏切」アンダーパスが全線開通式典参加者で渡り初め

 国道354号伊勢崎街道アンダーパスが19日に全線開通し、午後4時から共用開始された。22年間に及ぶ工事が完成した。

 伊勢崎街道の踏切は、一日の遮断時間が11時間(事業着手時点。13時間の時期もあった)で「開かずの踏切」と呼ばれていた。交通量は一日1万5千台で、慢性的な渋滞が前橋高崎線など周辺道路にも及び、通行を敬遠するドライバーも多かった。群馬県は高崎市の区画整理事業と協力し、昭和63年から踏切除去事業に着手。事業区間は羅漢町から江木町までの707m。鉄道部分は34・5m、アンダーパスは249・6m。

 市民生活への影響を最小限にするよう、道路の通行や鉄道の運行に支障をきたすことなく工事を行うため、パイプビーム工法という特殊な技術を取り入れた。地盤が軟弱だったこともあって難工事となった。平成19年8月から、片側2車線を相互通行させて暫定開通させた。総工費は98億円。

 開通式典で、大沢正明知事(代理・県土整備部長)は「高崎の東西が結ばれ、発展が期待される」、松浦市長(代理・小川副市長)は「国道354号は地域間交流を支えているが、踏切で機能が十分に果たせなかった。開通によりまちづくりの目標が一つ達成された」とあいさつした。

 祝辞で三宅雪子衆議は「開通を機に高崎市が発展することを願っている」、中曽根弘文参議は「私も開かずの踏切で待たされて引き返すこともあった。大きな課題が解決され、東三条通りの拡幅整備も進めば飛躍的に発展するだろう」、富岡由起夫参議は「アンダーパスの両側が整備されていないので、しっかりと計画性をもって進める必要がある」などと、今後の整備にも期待を寄せた。また県議会の原富夫議長は「主要幹線の整備は重要だ。高崎市はもとより県県民生活の向上に大きく寄与する」とあいさつした。

 テープカットでは、高崎健康福祉大学短期大学部和太鼓部の演奏や、法輪寺保育園の子ども達の参加で花を添えた。高崎市等広域消防局音楽隊の先導で、参加者による渡り初めが行われた。

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