新種クジラの化石と判明/2002年に鏑川で発見

(2010年4月17日)

 群馬県は、吉井町の鏑川で発見されたクジラの化石がこれまでに全く知られていなかった新しいグループのヒゲクジラであることが判明したと、16日に発表した。群馬県で発見された新属新種であることから「ジョウモウクジラ」と命名された。

 化石は、桐生市の清水勝さんが2002年に、1100万年前の後期中新世の地層で発見した。発見された化石は頭部(頭蓋・下顎骨)や椎骨など。頭蓋の長さは755mm。体長は4m程度と推定。絶滅したヒゲクジラ類のグループである「ケトテリウム科」に分類される。体長は、現在のヒゲクジラ類と比べると小型だが、中新世のヒゲクジラ類としては標準的な大きさだという。

 学名は、属名が「Joumocetusジョウモウケタス」。群馬県の上毛+ラテン語のクジラを意味するcetusと組み合わせた。種名は、発見者の清水さんの名をラテン語化し「shimizuiシミズアイ」とされた。

 国内ではヒゲクジラ類の新属の報告は三重県、広島県に次ぐ3例目。

 この化石は、17日から5月9日まで群馬県立自然史博物館に展示される。

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