箕輪城跡を10年計画で整備

(2010年5月17日)

箕輪城跡を10年計画で整備箕輪城跡の発掘現場見学会。壮大な空堀が特徴(平成19年2月)

 高崎市教育委員会は、箕輪城跡(箕郷町西明屋・東明屋)の整備について、計画の概要を示した。

 遺構や施設の整備は平成23年度から32年度までの10年計画で考えられ、33年度以降も中長期計画で周辺整備を行う。

 箕輪城は1500年頃に築城された長野氏の本拠。戦国の名将長野氏を支えた難攻不落の城として名高い。永禄9年(1566)に武田氏によって落城され、その後、織田、北条、徳川氏と城主が入れかわり、最後の城主井伊直政が慶長3年に高崎(和田)に城を移して廃城となった。

 箕輪城跡は、昭和62年12月に国の史跡に指定され、平成5年度から公有地化を開始、10年度に史跡整備基本構想を策定し、18年度まで発掘調査が行われた。調査結果をもとに、20年度、21年度で整備の方向を検討した。

 整備内容は、城東側の搦手口(からめてぐち)、城西側の虎韜門口(ことうもんぐち)から本丸に至る二つのルートを主園路とする。2カ所の門と土塁の復元、本丸と蔵屋敷の間の空堀にかかる橋の設置などを計画している。

 堀切の雄大な景観を確保するために杉の伐採を行う。史跡の案内施設や駐車場、東屋など利用者の利便施設なども整備する。

 23年度から25年度までは主に実施計画の策定を行い、実際に整備工事が行われるのは26年度から30年度。事業費は9億773万円を予定。

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