季節の風物詩/ほおずき市を今年も開催

(2010年6月15日)

季節の風物詩/ほおずき市を今年も開催延養寺ほおずき市

 6月15日(火)にあら町の延養寺で、ほおずき市が開催された。当日は、梅雨の間の晴天。参道に飾られたたくさんの風鈴の音が澄み渡る青空のもと響き渡り、境内は檀家や近隣の人たちで賑わった。

 約80のほおずきの鉢が境内にずらり並び訪れた人に手渡され、檀家の人の厚意で用意された抹茶やおでん、ところてんなども無料で振舞われた。

 当日は読経の後、高野山大学教授の山口幸照氏が「弘法大師の教えと現代福祉」と題し講演。「真言宗では、生きているうちから仏になっていると考える。それを気づいて生活することが大切」と説き、参加者は心穏やかに聞き入っていた。

 ほおずき市は、檀家の人たちが、地域のために自主的に始めたもの。この地に花市場があった頃には、縁日のようなものが行われていたが、時代の移り変わりとともに、行われなくなっていった。「このような行事はなくなってはならない大切なもの」と住職と檀家が協力して企画。ほおずき市として復活した。今年で6回目。毎年、空海の誕生日といわれる6月15日に行われている。

 延養寺は真言宗の寺。赤い鳥居は格式の高い寺だけが許される。高崎市内では、上滝町の慈眼寺と同寺だけといわれる。江戸前期の僧侶・円空作の神像は平成9年に高崎市指定重要文化財に指定される。境内には「はじめて 菊をつくる 植えて待てば げに 長月や きょうの きく 一紅 」という羽鳥一紅の句碑がある。

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