城趾地区お濠の歩道整備/第1期工事が完成

(2010年8月3日)

城趾地区お濠の歩道整備/第1期工事が完成幅は以前と同じだが、開放的で広く感じるようになったお濠の歩道

 城趾地区お濠の張り出し歩道の付け替え工事で、群馬音楽センター東側の第一期工事区間が7月中旬に竣工した。

 高崎市は、城趾地区お濠の張り出し歩道が築後五十年経過し、老朽化していることから、平成20年の全国都市緑化ぐんまフェア開催にあわせて、張り出し歩道の安全性や耐久性について調査し、景観形成とあわせた改築を計画した。調査では、コンクリート剥離による鉄筋の露出など、構造物の強度劣化が確認された。

 今回の第一期工事は、平成21年12月に着工し、高崎まつりに間に合わせて完成させた。シンフォニーロード辰巳橋から乾櫓南までの159・1m。歩道の幅は約2・7mで、張り出し部分には長さ7mの矢板(鉄板)をお濠の地中5mまで打ち込んでコンクリート補強し、強度を高めた。歩道部分は、黒御影石で舗装し城趾地区の風格を出した。歩車道の境界部分は、今まで低木の植裁だったが、芝生に変更したことにより、開放的な空間を形成している。

 土手のサクラやツツジをライトアップするため、柵の下側に照明を3基ずつ10カ所に設置し、花の季節には市民に夜景を楽しんでもらう。

 工事はサクラの季節に工事区間が通行できずに、市民の不満の声もあったが、大量の矢板の発注やお濠の水位の調整など水利権のかねあいもあり、不測の部分もあったという。次期工事は、今回のノウハウを生かし工期の短縮がはかられる。

 工事は、三カ年計画で行い、21年度は音楽センター東側から乾櫓までと越流堰。22年度はもてなし広場から姉妹都市公園東、23年度は姉妹都市公園北。城趾地区が市民に愛され、歴史的・文化的景観形成とバリアフリーのモデルとなるよう、高崎市は工事計画に力を入れている。

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