たかさき町知るべ
住吉町(すみよしちょう)
市街地の北部に位置する町で、北は大橋町、西は台町、南は相生町、東は請地町となっている。
江戸時代のこの町は、赤坂村の字出先といっていたところで、あたり一帯には耕地が広がっていた。高崎の発展とともに人家が次第に増え、町並みを形成して、字大橋と称していたが、明治三年(一八七〇)町として成立した。町名は、嘉名をつけようと、「住吉」「竹川」、「真砂」を紙に書き、くじにして引いて決めたという。「住吉」は文字どおり住んで吉であり、神社の名でもある縁起のよい名である。
この町内の北端には長野堰が流れていて、ここから新井堰が分水されている。この堰の取水口近くには、白峯神社があって、境内に正徳元年(一七一一)銘の庚申塔(こうしんとう)が建てられている。
県内では、前橋市と伊勢崎市に「住吉町」がある。