平成21年度高崎市予算について/松浦市長

(2009年2月)

1当初予算の規模

 平成21年度高崎市の一般会計予算は1347億円、前年度比1・0%の増でございます。
 一般会計、特別会計、企業会計を合算した予算総額は、2181億5199万7千円で、前年度比1・8%の減となりました。
 国の一般会計予算は、世界の経済金融情勢の変化を受け、緊急経済対策の実施などにより前年度比6・6%の増となりました。また、地方公共団体の予算編成の指針となる地方財政計画は、厳しい財政環境を反映し前年度比1・0%の減となっております。


2予算編成の基本方針

 わが国は世界的な金融危機や原油の高騰、また、為替市場の変動による影響から企業業績は急激に悪化し、雇用問題にまで発展するなど、100年に一度といわれる経済危機に見舞われております。
 こうした中、本市の平成21年度の予算編成にあたっては、財政の健全性を堅持しつつ、市民の視点に立ち事業の優先度や緊急度を考慮し、第5次総合計画の将来都市像である「交流と創造~輝く高崎」の建設に向けた施策や事業を最優先として取り組みました。
 市民一人ひとりが安心・安全に暮らしていけることを最重点に、各地域の特性を最大限に生かすと共に、本市の持つ拠点性と存在感をより一層高めながら、豊かな市民生活の実現と魅力ある都市づくりを推進していきたいと考えております。


3一般会計予算の概要

 はじめに歳入の概要を説明いたします。
 市税については、厳しい経済状況を反映し、市民税個人は、個人所得の伸び悩みからほぼ前年と同額を見込み、法人は企業業績の悪化により26・0%減の57億2115万円を見込むなど、市税総額でも3・0%減の540億9315万2千円を計上しております。
 地方交付税のうち普通交付税は、5億円増の65億円を見込み、特別交付税は16億円を計上いたしました。
 繰入金は、財政調整基金から47億円、減債基金から6億円、退職手当基金から6億円を繰入れます。
 市債は、臨時財政対策債が増額となるものの、高崎駅東口周辺整備事業や義務教育施設建設等における大型事業が減少となることから、5・1%減の133億1760万円を計上いたしました。
 次に歳出の主要な事業等を第5次総合計画の政策分野に沿って説明いたします。


健康・福祉

 安心して子どもを産み育てる環境づくりとして、乳幼児等への医療費助成については、十月からは入院と同様に通院も中学3年生までに拡大して実施いたします。
また、新しく「おたふくかぜ」の予防接種に一部公費負担を導入するほか、妊婦健康診査の助成回数を5回から14回へと大幅に拡大いたします。
その他、箕郷第一保育園の改築、放課後児童クラブ施設整備、メディカルサポートセンターの整備、医療保健センター(仮称)の整備推進を図ります。


教育・文化

 全小・中学校及び園への学校支援員の配置や外国人英語指導助手を増員し、学校教育支援の強化を図ります。
 学校の施設整備では、校舎等の耐震補強を順次進めると共に、新町第一小学校、倉渕中学校、箕郷中学校の屋内運動場及びプール建設、さらに中尾中学校、養護学校の校舎建設などを行うほか、自校方式給食の拡充に取り組んでまいります。
 史跡の保存整備では、日高遺跡、山名古墳群、箕輪城跡等の保存整備を進めます。
その他、生涯学習センター(仮称)、下里見公民館(仮称)、新図書館、群馬地域運動広場(仮称)の整備を実施いたします。
 芸術文化事業は、各地域の文化施設や歴史的建造物を利用して企画文化事業や企画展を開催するほか、芸術・文化ホールの整備に向けた検討準備を行ってまいります。
 また、施設整備面では、文化会館の舞台・照明設備等の改修を実施いたします。


環境・安全

 インターネットや携帯電話等のメール機能を利用した災害情報や防犯情報等の配信は継続して実施してまいります。
 環境対策としては、新たに太陽光発電システム導入経費への補助により、地球温暖化対策を推進するほか、最終処分場(エコパーク榛名)の第二期施設整備に向けた調査等を開始いたします。さらには、給食残渣の堆肥化やごみ減量化を図ると共に、観音山公園カッパピア跡地の保全活用や三ツ寺公園等の整備を推進いたします。
 防災対策としては、老朽化した地震体験車の更新を行い市民の防災意識の向上など啓蒙活動に役立ててまいります。


産業・観光

 現下の厳しい経済状況に対応するため、中小企業の円滑な資金繰りを確保する目的から、融資条件の緩和などの措置を講じてまいります。
 中心市街地活性化対策としては、中心市街地活性化基本計画に沿った各種事業のフォローアップ調査の実施と計画の推進に努めると共に、中心市街地でのイベント開催や後継者対策にも取り組んでまいります。
 観光については、新市が一体となった観光を推進するため高崎市観光振興計画の策定に取り組むと共に、各地域の祭りを継続して実施いたします。
また、みさと芝桜公園ではライトアップによる夜間開園を開始し、22年度の全面ライトアップに向け整備を図るなど、観光資源の充実に努めてまいります。  農林業については、農業振興計画に基づいた集落営農の推進や果樹・野菜等の産地育成、畜産振興の支援、フルーツラインをはじめとする農道・林道整備などを行ってまいります。


都市・建設

 本市の拠点性と交通の利便性をさらに高めるため、スマートインターチェンジの整備促進や高崎駅東口ペデストリアンデッキの整備、西口第四地区の再開発事業などを推進するほか、区画整理事業、街路事業等についても、継続して事業推進に努めます。
 市内循環バス「ぐるりん」については、利便性向上のため運行路線の見直しに取り組んでまいります。 その他、山名団地の建て替えや新町つくし団地、倉渕ふるさと住宅の建設を行うと共に、上水道の管網整備、施設改良事業、下水・雨水の管渠整備などを引き続き実施いたします。


地域・自治

 平成23年4月の中核市移行に向けて準備を進めると共に、男女共同参画社会の拠点施設であるたかさき女性フォーラムの老朽化に伴う代替施設整備を実施いたします。
また、納税者の利便性向上のため、全ての市税や保険料についてのコンビニ収納を開始いたします。


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