新しい高崎のグランドデザインを描く高崎新都市創造

(2010年1月)

新しい高崎のグランドデザインを描く高崎新都市創造

再録/市長&会頭新春対談

 

高崎商工会議所会頭 原 浩一郎
高崎市長 松浦 幸雄
高崎は首都圏と北信越を結ぶ中心都市

ー2010年を迎え、今年の希望や、高崎市のめざす方向性についてのお考えや願いをお話し下さい。


松浦 明けましておめでとうございます。昨年は政権交代がありました。民主党は国民生活に密着した基礎自治体である市町村を重視し、地方主権・地域主権の早期確立を掲げており、この点については期待しています。本市は平成18年から3度の合併により豊かな自然環境、歴史遺産、文化・産業などの多彩な都市資源を新たに得ることができました。その多様性を育みながら一つの都市として、独自の魅力と存在感を発揮するとともに、首都圏と日本海を結ぶ中心都市として、拠点性を高めていきたいと思います。


 今年は寅年。私も寅年で、虎の行動力と活力にあやかり頑張りたいと思います。経済的にはデフレが続く厳しい一年になると思いますが、松浦市長が常々ご指摘されているように、高崎には他都市にない民間の活力と、新しいものを創り出そうとする気概があります。群馬交響楽団、高崎経済大学、高崎卸商業団地などは、高崎が全国で最初に取組んだ事業です。今年は市制110周年の記念すべき年。商工会議所としても、仮称ですが「高崎商都博覧会」などの事業を計画し高崎の魅力を再発信し、中心市街地に新たな賑わいを創出できたらと考えています。


スマートICから始まる広域的な集客や産業の創造

昨年11月に高崎商工会議所から「高崎新都市創造のための中間提言」が松浦市長に提出されましたが。


 高崎商工会議所では昨年2月に、新しい高崎市の価値を創造しようと「高崎新都市創造推進委員会」を立ち上げました。「高崎駅東口線研究部会」、「高崎駅周辺開発研究部会」、「食で高崎を元気にする研究部会」の3部会で検討を進め、11月に松浦市長に中間提言を提出しました。


ー提言では、スマートインターチェンジの建設推進とともに「新たな産業副都心への開発と整備」が提起されていますが、松浦市長はどうお考えですか。


松浦 2011年度中には北関東自動車道が全線開通し、2014年には北陸新幹線が金沢市まで延び、高崎市は全国でも類のない高速交通網の拠点都市となります。スマートIC設置により、新幹線高崎駅と関越自動車道が直線で結ばれ高崎の集客力が強化されます。  また、スマートICの整備を契機に、企業との連携を図り地域経済の発展を進める新たな産業エリアの創出にも取り組んでいきたいと考えます。具体的には高崎駅東口周辺地区、高崎総合卸売市場周辺地区、スマートIC周辺地区の3つの地区を重点整備地区に位置付けて、広域的な業務機能の集積と雇用の拡大等を図ります。


 スマートIC周辺は高崎駅東口から10分ー15分で結ばれ、大変重要なエリアになります。北関東自動車道が全線開通すると、栃木や茨城がずっと近くなり、この地域のお客を様々な形で群馬に呼び込むことが可能になります。広域的な観光や流通を目指すために、群馬県全体の商工会議所としても検討していくことになっています。


 例えば、茨城空港に韓国からの定期便が入ってくるということで、韓国からのお客様を高速バスを利用して高崎まで誘導し、高崎駅東口から群馬の温泉につなげるようなこともできます。こうした広域的な観光ルートの開発も考えられます。


民間と市民と行政が一体となって展開する「まちなか」の活性化

ー高崎駅周辺地域の活性化についてはどのようにお考えですか。


松浦 高崎駅周辺地域は商都高崎の顔であり、県内最大の商業集積地です。「高崎市中心市街地活性化基本計画」に基づき「まちなか」の活性化を積極的に推進します。高崎駅の高いポテンシャルを生かし、市内だけでなく広域からの集客増をめざしていきます。具体的には高崎駅東西の一体化、ぺデストリアンデッキの整備、高崎駅東口駅舎改修など、高崎駅の広域交通拠点としての一層の強化を推進します。


 「まちなか」の活性化は商工会議所の「高崎新都市創造推進委員会」と連携して事業や施策を進めていきます。また、駅周辺の企業や商業者、住民の方々による「高崎駅周辺地域エリアマネジメント協議会」が高崎駅周辺の魅力向上と集客を目指して新しい活動を始めています。行政にはできない新たな視点を持つことができると心強く感じています。


 高崎駅は群馬県で最大の集客施設といえます。JR高崎支社、高崎駅ビルモントレーやホテルメトロポリタン高崎との連携を図ることが、中心市街地の活性化のためにも重要です。高崎駅周辺では東二条通りの整備や、「チーム・ハナハナ・ストリート」の誕生や松浦市長も指摘された「高崎駅周辺地域エリアマネジメント協議会」が設立されるなど新しい動きが出ています。商工会議所としても連携・支援していきたいと考えています。


ー原会頭はかねがね「食が街に賑わいを生み出す」とお話されていますが、食による都市の活性化について最後にお話下さい。


 高崎屋台村が昨年12月11日にオープンしました。また「パスタの会」の活動再開、「モツ」を高崎名物にする試み等、皆さんの熱意に期待しています。食による街づくりは、これからいろいろな切り口が出てくると思います。食は命の源ですから、食で街も市民も元気にしていくことを商工会議所の今年の大きな目標にしていきます。


松浦 食は観光にとっても欠かせないものです。高崎には残念ながら名物といえるほどの食べ物はありませんが、可能性を秘めたものはたくさんあります。高崎市ではJAとともに地産地消を推進し、高崎うどんをはじめ、高崎しょうゆ、高崎ソースなどが商品化され、市民の皆さんに親しまれている実績があります。食は地域ブランドとして、都市のイメージアップにも有効です。地元の食材や人材を有効活用する積み重ねが、新しい街づくりへとつながると考えます。


ありがとうございました。今年も松浦市長と原会頭がしっかり連携して、高崎の都市としての成長戦略をリードしていかれることを期待しています。


(平成22年元旦放送ラジオ高崎「市長・会頭新春特別対談」概要)


高崎商工会議所『商工たかさき』2010年1月号

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