新音楽ホールとコンベンション施設の整備を高崎の都市戦略の柱に

(2010年1月)

新音楽ホールとコンベンション施設の整備を高崎の都市戦略の柱に

松浦幸雄市長新春インタビュー「新たな都市集客施設を語る」

新しい音楽ホールとコンベンション施設の整備を
高崎の都市戦略の柱に掲げる!!

 

-高崎に新しい力と未来を-

高崎新都市創造戦略の推進
都市戦略として、新たな都市集客施設を整備
音楽ホールとコンベンションの整備構想を推進


新音楽ホールとコンベンション施設の整備を高崎の都市戦略の柱に医療保健センター(仮称)

-2010年を迎えましたが、先ずは高崎市の昨年の一年間の動きを振り返っていただけますか。


松浦 明けましておめでとうございます。
 高崎市は昨年の6月に、歴史的に深いつながりがある吉井町と合併し、県内最多の人口は37万人を超える都市になりました。また、第5次総合計画の着実な推進が期待される中で、「地域福祉計画」の策定、緑化フェアの精神を受け継ぐ「高崎花路花通り」の開催、医療費助成の拡大や国と協力して進めてきた「国立病院機構・高崎総合医療センター」の開院、平成23年4月の中核市移行に向けた準備など、市民の皆さまのお力添えのもと、「安心・安全」を最重点に様々な施策を実施することができました。


-さて、今年は市制施行110周年という節目の年でもありますが、2010年の高崎市の取り組む課題や、市長としてのお考えや抱負をお話し下さい。


松浦 高崎市は、平成18年から3度の合併により豊かな自然環境、歴史遺産、文化・産業などの多彩な都市資源を新たに得ることができました。その多様性を育みながら一つの都市として、独自の魅力と存在感を発揮するとともに、全国有数の交通拠点性を活かし、北信越、北関東、首都圏を結ぶ中心都市として、その存在感と拠点性を高めていきたいと思います。


 また、平成22年度中の完成を目指して医療保健センター(仮称)・新図書館の整備を進めるとともに、特色ある地域資源を生かした産業・観光振興、本市の拠点性をさらに高める高崎駅東口の整備やスマートインターチェンジの設置、自治基本条例の制定、市全体の均衡ある発展に向けた各地域の重点事業にもしっかり取り組みます。


都心部の拡充と新産業副都心の整備

-市長は「高崎新都市創造」ということを提起されていますが。


松浦 私は平成15年の春に、高崎市の特性と集客力に着目し、これをさらに増大させていく都市づくり「集客都市構想」を提唱しました。また、20年の新年冒頭には「コンベンションシティ構想」を提唱しました。現在、第5次高崎市総合計画で進められている「交流と創造の都市づくり」は、集客交流による都市経済の活性化、芸術・文化や科学技術の創造性を、都市づくりの中心に位置づけていくことで、都市の持続的発展と市民生活の質的向上を推進していく都市づくりです。


 私は、高崎の「集客交流」と「都市文化創造」を飛躍的に増大させていくことを高崎市の基本的な成長戦略としていきます。


 重ねて申し上げますが、高速交通のネットワークが拡大し高崎の交通拠点性が飛躍的に高まり、さらにスマートICで、高速道路と新幹線が結ばれることが、高崎駅を中心とした「まちなかへ」に大きな集客をもたらすことになるようになります。そして、これらの高崎都心部への人・もの(経済)・文化の集積を、高崎市全体に波及させることにより、市域全体をより豊かで質感の高い地域社会に発展させていこうというのが「高崎新都市創造戦略」です。


新音楽ホールとコンベンション施設の整備を高崎の都市戦略の柱にスマートIC(完成イメージ)

-昨年11月に高崎商工会議所から「高崎新都市創造のための中間提言」が松浦市長に提出されました。提言では、スマートインターチェンジの建設推進とともに「新たな産業副都心への開発と整備」が提起されていますが、松浦市長はどうお考えですか。


松浦 2011年度中には北関東自動車道が全線開通し、2014年には北陸新幹線が金沢市まで延び、高崎市は全国でも類のない高速交通網の拠点都市となります。スマートIC設置により、新幹線高崎駅と関越自動車道が直線で結ばれ高崎の集客力が強化されます。


 また、スマートICの整備を契機に、企業との連携を図り地域経済の発展を進める新たな産業エリアの創出にも取り組んでいきたいと考えます。具体的には高崎駅東口周辺地区、高崎総合卸売市場周辺地区、スマートIC周辺地区の3つの地区を重点整備地区に位置付けて、広域的な業務機能の集積と雇用の拡大等を図ります。


 また、スマートIC周辺は高崎駅東口から10分~15分で結ばれ、大変重要なエリアになります。北関東自動車道が全線開通すると、栃木や茨城がずっと近くなり北関東地域と広域的な経済活動、観光や流通の結びつきが飛躍的に高まると思います。


都市戦略として、新たな都市集客施設を整備
音楽ホールとコンベンションの整備構想を推進

-松浦市長はこの「高崎新都市創造戦略」のコアになる新たな都市集客施設の整備をお考えのようですが。


松浦 私は「高崎新都市創造戦略」の中核をなすプロジェクトの一つとして、「人が集まる、人を集める」新たな都市集客施設の整備が必要だと考えています。高崎の民間企業の活力や市民の活力を最大限活用し、新たなコンベンション施設や音楽ホールなどの都市集客施設の整備、集客交流サービス産業の育成が高崎の持続的発展と都市機能を高めていくために大事なことだと考えています。


 新たな都市集客施設の整備は、高崎の都市づくりの戦略的な都市装置、集客装置として構想していかなければなりません。また、その建設場所についても、高崎駅東西を連続させ、高崎都心部の拡大を図ることで、「まちなか」全体の交流人口を増大させていくことを視野にいれて検討していきます。


 いずれにしても、新しい音楽ホールとコンベンション施設は、高崎新都市創造戦略の核になる施設ですから、二つの施設を連携させ、一体のもとして構想していくことが大事だと考えています。


新音楽ホールとコンベンション施設の整備を高崎の都市戦略の柱に

-コンベンションに期待することはどんなことですか。


松浦 コンベンション施設の整備は、全国から多くの人々を高崎に呼び込み、ビジネスやコンベンションばかりでなく、高崎を訪れた人々が、高崎の歴史や自然を楽しんだり、買い物をしたり、食事をしたりすることで、幅広い消費の拡大が見込まれ、それに伴う新しいサービス産業が生まれます。


 今後、市民の皆さんとも充分な議論や検討を進めていきたいと思いますが、私自身としては、高崎駅周辺エリアが適していると考えています。群馬の玄関口である高崎駅周辺エリアは、ますます多くのビジネスマンやビジターが集まることが予測されるので、新たな都市集客施設の整備は、魅力的で活気ある都心部の形成や高崎経済圏、高崎都市圏の拡大にも寄与すると考えています。


-群馬音楽センターの問題については、どのようにお考えなのですか。


松浦 群馬音楽センターは、私自身が建設当時に青年会議所理事長として、その建設や募金運動に関わってきた一人であるとともに、市長になる前から多くの演奏会や演劇を主催してきました。そして、ここで多くの出会いもありました。そういう意味でも、私の高崎の原風景、心の故郷でもあります。高崎の文化、市民のまち高崎のシンボルとしての大事な高崎の歴史遺産であると考えています。


 群馬音楽センターは、必要最低限の改修を行い、「高崎公会堂」的なパブリックホールとして保全し、可能な限り長く活用していくことを検討したいと思っています。


 また一方で、群馬交響楽団をはじめとして音楽の街高崎の持つさまざまな音楽資源が活かされ、それが高崎の都市として創造性や集客性や情報発信等々につなげていくための新たな音楽ホールの建設も必要だと考えています。新しい音楽ホールと群馬音楽センターの双方がさまざまな意味で補完し合い、高崎の活力や賑わい、そして都市文化の創造に寄与できるようにしていきたいと思います。


-最後に、市民の皆さんへのメッセージをお願いします。


松浦 私は、次の時代の高崎の都市づくりの方向性を確立することが、私に課せられた使命であると考えています。私の今任期中である平成23年の春までに、「高崎新都市創造」構想を策定し、高崎を北信越・北関東最大の商都、文化の都、市民の都にしていくためのビジョンを具体的に市民の皆さんとともに描いていきたいと思います。

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