昭和の「中央銀座」再生にまず7店舗

(2015年12月9日)

中央銀座アーケード街再生イメージ(高崎市提供)

アーケード再整備は来年度から

 高崎市は、9日の高崎市議会市民経済常任委員会で、中央銀座アーケード再整備の現状について報告した。中央銀座アーケードは平成26年2月の大雪で北側約110mが崩落した。市では地元要望も取り入れ、昭和ムードの屋台横丁として再整備する方向を打ち出した。市ではこの計画の進展に伴い、再整備区域に新たな支援制度を設け、実現を促進する。
 アーケードの再整備については、松本金彌建築計画事務所がデザインを含めた設計を行っており、地質調査も高崎測量によって行われ、土質の分析が進められている。
 昭和ムードの横丁づくりについて高崎市は、若手経営者と協議を進めてきた。高崎市によれば、通りのイメージに沿った飲食店を出店する経営者7店舗と建物所有者が最終調整を行っている。
 高崎市では、中心市街地活性化基本計画の区域内で実施している空き店舗活用支援制度を改正し、中央銀座アーケード再整備区域については、改築の補助率を3分の2から5分の4に引き上げ、現行制度に無かった「建て替え」への助成も新たに加え補助率を5分の4とした。上限額は改築、建て替えとも500万円で、現行と同額。
 この制度改正により、建物所有者の改築・建て替えを支援する。出店する店舗経営者が内装等を行う場合は、まちなか商店リニューアル助成制度等が活用できる。
 高崎市は、高崎市議会の今定例会に、空き店舗活用支援制度改正に伴う補正予算として、現在協議が進められている7店舗分の3500万円を上程し、建物所有者と出店者の協議を後押しする。
 アーケード本体の再整備は来年度に着工する予定となっており、竣工時期は未定だが、高崎市ではなるべく早く完成させたい考え。店舗のデザインについても、まちなみ形成のガイドラインを策定していきたいという。中央銀座通りに昭和ムードの横丁ができれば、まちなか活性化の大きな起爆剤になり、高崎市は実現へ向かって意気込みを見せている。

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