高崎ならではの施設整備が進行

(2023年10月1日)

高崎市は更なる市民生活の向上と産業発展をめざし、将来を見据えた施設整備を進めている。個性的なアイデアと高崎市の民間活力を生かし、高崎ならではのプロジェクトとなっている。

 

 スマートIC周辺にパーク型商業施設

高崎市は、高崎スマートIC産業団地の利便性を生かし、高崎市の活性化や付加価値の向上につながる開発を行うため、高崎産農畜産物や海産物などの直売施設を主体とした地域振興施設の整備を進めている。

整備場所は高崎玉村スマートICの下り方向出入口周辺の東西エリアでA地区とB地区で構成され、合計面積は5万8,310㎡(約1万7,637坪)。公募型プロポーザルで用地分譲の優先交渉権者を選定し、令和5年2月に選考結果が発表された。

プロポーザルで提案された計画は、「農・食・遊び・健康を提案するパーク型商業施設」をテーマに、高崎産農産物と日本各地の水産物を販売するマルシェやバーベキュー広場、パスタやスイーツなど高崎の食を楽しむレストラン・フードコート、長時間のドライブを癒す温浴施設、日本最大級の子どもの遊び場、A地区とB地区を結ぶ歩道橋と両エリアを行き来する来場者の足として電動カートなどが盛り込まれている。

高崎産農畜産物の販売計画、A地区とB地区の連携計画、建設発注、仕入、雇用、管理保守、運営等に関し、市内を中心に調達する方針が市の活性化に寄与するものとして評価された。

2023(令和5)年3月から分譲に向けた詳細協議を実施し、令和5年12月に基本設計・分譲契約、2024年(令和6)年9月に実施設計、2024年11月に建設工事着工、2026(令和8)年5月に開業予定。

高崎スマートIC産業団地内では、製菓工場とアウトレット店を核としたテーマパーク型施設の計画も進んでいる。

高崎玉村スマートICは関越自動車道に直結したフルスペック型のETC専用インターチェンジで2014年2月に運用が開始となった。一日平均で約7,100台(2020年)が通行している。

 

 

烏川河畔にフルーツパーラー

高崎市が、烏川・和田橋周辺エリアで計画している「高松地区かわまちづくり」構想の核施設となる展望レストハウスとオープンカフェの整備計画が動き始めた。

展望レストハウスとオープンカフェの実施に向けて、事業統括アドバイザリー業務に関する公募型プロポーザルを実施し、令和5年2月に受託事業者が決定した。受託した事業者は、飲食店等の店舗運営、青果類・農作物等の製造・仕入・販売等、各種イベントの企画、立案等を行っている都内の企業で、今後、レストハウスの基本方針や施設構成・管理・運営の方向付けなど、事業展開に係る統括アドバイザリー業務を行う。

この事業は、高崎産フルーツなどの農産物を主とする展望レストハウスの整備とオープンカフェを実施するもので、高崎市は、レストハウスやオープンカフェを高崎産農産物や高崎の食文化の更なるブランド化を推進し、県内外へ大いにPRする拠点施設として位置付けている。

審査での評価ポイントとして、高崎産フルーツなどの農産物のプロデュース方針において、現状を理解し、ブランディングの実施可能性・効果が期待できること。レストハウス等のコンセプトが、具体的かつ魅力的な構成であり、本市の農産物の展開から食文化全体に寄与すること等が期待できること。実施体制において、従事者の経験や技能等も十分であり、本業務におけるアドバイザーとしての役割を理解した企画提案であったことが認められた。

「高松地区かわまちづくり」は烏川空間とまち空間を連携させることで、回遊性を創出することを目的としている。烏川河畔の和田橋上流から高崎公園にかけてのエリアは、かつて高崎市民がボート遊びをしたり、川の景色を見ながら飲食を楽しんだりした記憶を持っており、こうした歴史を踏まえた事業となっていることが大きなポイントと言えるだろう。

 

 

高崎市最大のプロジェクト「高浜クリーンセンター建て替え」

高崎市のごみ焼却施設「高浜クリーンセンター」の建て替え工事が2025(令和7)年の完成をめざして進められている。高浜クリーンセンターは昭和63年に供用を開始し、33年が経過。老朽化が顕著となり、長く建て替えの必要性が指摘されていた。

新しい焼却施設は、現施設の東側に建設されており、地域還元施設の移設なども完了し、令和4年8月に起工式が行われた。竣工日は2025(令和7)年1月31日。

施設工事は建設工事とプラント工事に分割され、専門性の高い工事以外は、市内事業者の力を活用する方針となっている。工事費はプラント設備工事が171億7,850万円、建設工事が207億8,230万円で、合計379億6,080万円(高崎市議会令和4年12月定例会答弁)、高崎市最大のプロジェクトとなっている。

鉄筋コンクリート造・地上5階地下1階。建築面積は1万4,728㎡、延床面積は3万836㎡。可燃ごみ処理施設の能力は一日480トン、不燃・粗大ごみ処理施設は5時間で34トン、リサイクルセンターが5時間で65トン。

廃棄物発電施設が整備され、発電能力は約1万1,500Kw、年間発電量は約8,500万Kw、一般家庭の約2万軒分を見込む。この電力を主電源に再生可能エネルギーを調達し、脱炭素社会の実現と地域経済の活性化をはかるため、高崎市は高崎商工会議所や民間企業と連携し地域新電力会社「たかさき新電力(仮称)」を2024年に設立する計画を示している。新しい高浜クリーンセンター稼働後の2025年2月から電力供給する予定で、市内の公共施設や企業等に電力供給をはかる。

また、新施設の完成後に現施設を解体し、野球場や温水プールを整備する予定。

 

 

 

信越本線に豊岡新駅設置決定/2026年度開業へ

高崎市がJR信越本線の北高崎駅と群馬八幡駅間に要望していた「豊岡新駅(仮称)」の設置が本決まりになった。高崎市とJR東日本は3月27日に「公共交通を軸とした都市の持続的発展」に関する連携協定を締結し、協定内容に豊岡新駅の設置が盛り込まれた。協定は高崎市の富岡賢治市長、東日本旅客鉄道高崎支社南沢千春支社長が調印した。

協定には、駅を中心としたまちづくりの推進、誰もが移動しやすい環境の確立、北関東屈指の交通拠点性を活かした交流人口の拡大の3点を基本方針としており、駅を中心としたまちづくりの推進として豊岡新駅の設置が盛り込まれた。

豊岡新駅は、高崎市がJR東日本に要望したいわゆる「請願駅」で、整備費は高崎市が負担する。群馬県内での新駅設置は2004年(平成16年)10月の高崎問屋町駅以来となる。

高崎市では 駅前広場として中豊岡町・上豊岡町のJR信越本線・お堂踏切の東側、線路を挟んだ南北の区域を取得し周辺整備を進めている。

今回の正式決定を受け、2026年度中(令和8年度中)の開業をめざす。新駅は無人駅で一日の利用者は1,600人程度を見込む。

地域交通の円滑化をはかり、地域住民や高崎経済大学の学生が新駅を利用しやすいよう、県道あら町室田線~豊岡経大大橋(仮)~新駅~国道18号をつなぐアクセス道路を整備する。

富岡市長は「地元からの強い要望があった新駅が正式に決定しとてもうれしい。努力を積み上げてきたので報われた思いだ。JR東日本に大変な協力をいただき、地域交通の充実がはかれることになった。開業に向けてJR東日本と連携していきたい」、南沢支社長は「新駅については、高崎市からとても熱い思いをいただいた。我々も地域貢献として判断した。これから高崎市と連携し、コミュニケーションをとり、しっかり協力しながら一つひとつ進めていきたい」と話した。

【新駅の概要】

所在地:高崎市中豊岡町・下豊岡町。北高崎駅から2.6㎞、群馬八幡駅から1.4㎞。

無人駅(簡易Suica対応)。ホームは2面2線、ホーム長125m、ホーム幅2.1m~4.0m。駅前広場にパーク・アンド・ライド駐車場を整備

 

 

浜川運動公園拡張予定地の地下に巨大調整池

高崎市は、ゲリラ豪雨や台風の時に井野川の急激な水位上昇を防止するため、浜川運動公園拡張予定地の地下に雨水を一時的に貯留する巨大な調整池を整備する計画をこれまでに示した。

整備場所は、浜川運動公園の清水善造メモリアルテニスコートの東南の公園拡張予定地で、貯水容量は約10万立方m(25mプール約170杯分)、地上部分はスポーツ施設の第二期整備を計画している。

高崎市は、この調整池整備により、河川の氾濫、浸水の被害を軽減させるとともに、公園用地の有効活用を図りたいとしている。今後、井野川管理者の群馬県と協議を行い、事業化に向けて技術的な検討を進めていく計画。事業費は、具体的な検討を進める中で精査するとしている。

 

高崎商工会議所「商工たかさき」2023年4月号

 

 

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