金融機関のビジネスサポート(2)

(2021年09月29日)

群馬銀行高崎支店

群馬銀行高崎支店

多様なニーズに応えるコンサルティング機能

群馬銀行の企業サポートについて、高崎支店の星野哲也副支店長、コンサルティング営業部の大木亨推進役に聞いた。

 

コンサルティングや投資で子会社

 

群馬銀行は企業のライフサイクル(創業期、成長期、成熟期、衰退期・事業再生)に応じたコンサルティングを実施している。資金調達や事業戦略など顧客ニーズに応じた提案を実施し、顧客の成長をサポートしていきたいと考えている。

多様な顧客ニーズに応えるため、コンサルティング機能も細分化しており、コンサルティング営業部等と連携し、グループ子会社「ぐんぎんコンサルティング株式会社」「ぐんま地域共創パートナーズ株式会社」とも連携し、銀行本体では対応できない解決策の提案や実行支援サービスを提供している。

 

専門性の高いサービスが可能に

「ぐんぎんコンサルティング㈱」は、経営相談・診断、事業戦略立案支援、経営改善支援といった企業成長に欠かせない8分野のコンサルティングサービスを提供している。

「ぐんま地域共創パートナーズ㈱」は、地域企業への投資を目的に令和2年12月に設立された投資専門子会社。投資先のマネジメントに深く関わるハンズオンによる伴走型の経営支援が可能となる。令和3年3月には30億円規模のファンド「ぐんま地域共創投資事業有限責任組合(ぐんま地域共創ファンド)」が創設され、10年後は120億円規模のファンドをめざす。

 

事業承継の希望を叶える

「コロナ禍の影響で、事業承継やM&Aの相談が増えています。団塊の世代の経営者が70代となり、今後も相談需要は続くでしょう」と星野副支店長は感じている。高齢な経営者が会社と自分が元気なうちに承継や譲渡を考えていきたい心情はうなずける。また一緒に汗を流してきた従業員や取引先には心配をかけたくない。

事業承継では娘婿への承継、親族外の社長交代など様々なケースがある。自社株の評価と売買、個人所有不動産等の売買などの事案も伴い、時には感情的になる場面も想定される。また分散した株をまとめるのも労力が必要だ。「コンサルティングでスムーズな解決が期待できます」と星野副支店長は話す。

「オーナーの円満な交代が今の主流です。私どものコンサルティングによって、以前であれば廃業したかもしれない企業が継続できています。地域の顔となっている企業は、社名にもブランド力がありますし、廃業してしまうことは地域経済の大きな損失です。ぜひ前向きな戦略として、中小企業の経営者の方々にも群馬銀行のコンサルティングサービスを利用してほしいです」と星野副支店長は強調する。

 

ワンストップの補助金サポート好評

群馬銀行は、国・県等の各補助金・利子補給情報をタイムリーに提供するため、「補助金デスク」を開設している。補助金等の制度は非常に数が多いため、顧客の要望や事業に適した制度を紹介し、喜ばれているそうだ。

「ものづくり補助金」の申請書・事業計画書作成支援では、専門スタッフが申請書作成までサポートする。申請書や事業計画作成に精通している専門スタッフを配置しており、サポート体制を充実させている。星野副支店長は「申請書作成から資金支援までワンストップで対応できるのがメリットです。補助金について何でも相談に来ていただきたいと思います」と話している。

 

特化した支援で業務連携

複雑化・多様化する経営課題に応える 

 

今年3月には、顧客企業の人材に関する課題解決に向け、地方特化型副業マッチングプラットフォーム「Loino」と提携した。新商品の開発や新規事業進出の戦力となる専門人材の雇用が地方では難しい状況にあり、都市部のサラリーマンの副業としてマッチングを行う。

更に6月には群馬県およびその周辺地域の医療・福祉介護事業者の支援強化に向け、医療機関向けコンサルティング株式会社メディヴァ(MEDIVA東京都=大石佳能子代表取締役社長)と包括的な業務提携を締結した。

 

株式会社群馬銀行

深井彰彦代表取締役頭取

本店:前橋市元総社町194

電話:027-252-1111

高崎支店

高崎市問屋町3-10-3

電話:027-363-3711

158店舗(県内110、県外48)

 

 

 

高崎商工会議所「商工たかさき」 2021年9月号

 

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