「困った」を解決する仕組みづくり

(2021年03月30日)

株式会社ジョイントループス

 

 

コロナ禍で実施した「食レポ王決定戦」

優勝賞金100万円をかけて2020年の5月から9月にかけて開催された「食レポ王決定戦」。

 

この飲食店支援のイベントを企画・運営したのは株式会社ジョイントループス。その代表を務めるのが尾串理江さんだ。飲食店を営む友人からコロナ禍での苦しい状況を聞き、数日で開催にこぎつけた。「このイベントの肝はSNSに投稿した食レポの記事や写真、動画などを、お店側が自店の宣伝などに自由に使えるという点です。一過性のイベントでは終わらせません」と話す尾串さん。困っている人を見て、応援したいと思うとすぐ行動に移す性分だ。

一般的なグルメ系口コミサイトでは、お客さんが投稿した食欲をそそる写真や感想があっても、飲食店はそれを自店のHPなどに自由に使うことができない。そこで尾串さんは、食レポの二次利用を許可する項目を参加条件に盛り込んだ。

 

 

混雑状況をリアルタイム「eSwitch.」

イベントの企画・運営だけでなくハードウェア製品の開発も手がけ、2018年にはリアルタイム混雑状況通知システム「eSwitch.」を発売した。

これは、スイッチのON/OFF切り替えだけで、店舗の混雑状況をWEBで発信できる製品だ。少人数で営業している店舗では、混雑状況の発信や電話対応の負荷が大きい。「eSwitch.」なら、「営業中です」、「準備中です」、「短縮時間営業中」など、その店舗の“今”をスイッチ一つで発信できる。コロナ禍で店舗における混雑対策が求められるいま、徐々に需要が伸びてきている。

「eSwitch.」には、あえて大きめのスイッチを付けている。「ディスプレイ上でのON/OFF操作も技術的には可能ですが、“スイッチを切り替えた”という感覚が確かなのは物理的なスイッチ。ちゃんと操作したか、目で見てパッと分かる」と話す尾串さん。

また、WEB上で「営業中」の表示をタップすると電話、「混雑中」の表示のときにタップすると予約画面に遷移、など店舗の状況に応じて動作を設定することもできる。

 

定評あるシステム開発力

同社は、システム開発の技術力の高さには定評があり、企業の勤怠管理システムや商品の入出庫管理システムなどもゼロから自前で開発している。クライアントは県内の中小企業が中心だ。「大企業向けのパッケージソフトは、中小企業にとっては不要な機能も含まれロスが多い」と話す。

 

システム開発の依頼があると、尾串さんは必ず現場に足を運び、業務フローを確認し、日報や伝票、資料などにも目を通す。「現場の状況を会社に持ち帰り、エンジニアを交えてブレストを行います。お客様の依頼通りに開発を進めることはほとんどなく、課題を解決するための最適解をお客様に提案します」。

 

現場の声に耳を傾け、その解決方法を次々と形にするジョイントループス。何か困りごとがあれば、相談してみることをおススメする。

 

株式会社ジョイントループス

代表取締役 尾串  理江さん

住所:高崎市浜尻町593-1

TEL:027-384-2801

FAX:027-384-2781

https://jointloops.com

高崎商工会議所『商工たかさき』2021年3月号

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