女性の社会進出促進の一翼を担う

(2016年10月18日)

株式会社アスカ

●保育士の人材派遣実績で全国№1
 少子高齢化が加速化する日本にあって、女性の社会進出の促進が求められている。しかし、女性の社会進出は、「少子化」をより深刻化するおそれもあり、女性の社会進出を促しながら「出生率の増加」に向けた“働くお母さん”を支えるインフラの整備が急務。中でも「待機児童の問題」は最優先課題といえる。
 こうした問題の解消に向け、ビジネス面からのアプローチを展開するのが、㈱アスカを核としたアスカグループだ。
 会長の加藤秀明さんが45歳で人材派遣会社に再就職したのをきっかけに、平成6年、47歳で同業種となる会社を高崎に設立。当初は多様な職種や業種を対象にしたものの、社会から熱望され、やりがいをより実感できる「保育士」の分野に専門特化した。今や全国16箇所の拠点を有し、保育所の人材不足の解消や保育サービスの充実に貢献している。
 同グループが保有する幼稚園・保育求人ポータルサイト『保育情報どっとこむ』に登録している保育士は全国に約4万人、取引先保育所数は延べ4,000カ所と、日本一の派遣・紹介実績を誇っている。

 
●保育所と保育士のミスマッチを解消
 低賃金などの待遇面やキャリアアップしづらいシステムなどが、保育士不足の大きな原因となっている。「働く環境が整備されていれば、働きたい人は少なくありません。実際に九州では、よそで働くよりもアスカのスタッフとして保育園で働いたほうが給料がいいと保育士の間で口コミが広がり、多くの人が保育士として復職してくれました」と話す加藤会長。民間企業ならではの迅速な対応が光る。
 アスカグループでは、関東エリアの厚生労働省認定企業として、保育士の復職を支援するキャリアリターン応援セミナーを開催している。しかし、働く意欲のある潜在保育士の参加があっても、実際に就職できるのは30人のうちわずか1人か2人。保育所の経営者が求めている働き方と、潜在保育士たちが求めている働き方にギャップがあるからだ。多くの場合、保育所が求めるのはフルタイムで働ける保育士で、早番や遅番などにも臨機応変に対応できる人。しかし、潜在保育士の多くは、週3回勤務や1日3〜4時間勤務など、家事や子育てと仕事の両立を求めている。
 また、少子化が進む地域の保育所では、保育士の採用を控えがちで、十分な保育サービスが提供できない場合があり、期間限定での保育士の派遣が求められる。
 こうした需要と供給を見極めながらミスマッチを解消し、潜在保育士の就労を支えるために、アスカグループでは、保育士と保育所の間に入って勤務時間などの交渉や、ワークシェアリングの提案などを行なう。さらに、登録保育士の心のケアなどにも熱心に取組み、厚い信頼関係を築いている。
 
●ワークシェアしたしなやかな組織
女性にやさしい職場環境

 アスカグループ自体も、女性がライフスタイルに合わせて働ける職場環境が息づいている。従業員数約120名のうち正社員は約4割。過半数はパート社員で、正社員の約半数を女性が占めている。パート社員として入社しても、正社員への道が開かれている一方、結婚出産などを機に、パート社員に切り替えて働き続けることもできる。管理職の登用に関しては男女の区別がないうえ、社歴と実力さえあれば、たとえパート社員でも管理職に就くことができ、実際にパートの支店長もいる。
 子育てしながら働く女性に、子どもを優先しながら働くことを奨励し、それができる環境を整えるため、「ゆとりのある柔軟性に富んだ組織づくり」を進めてきた。従来、男性社員が担っていた営業業務の一部をテレアポに変えるなど、業務の均一化や合理化を図ったことでワークシェアリングの導入に成功した。
 「仕事が誰にでもできるものであれば、誰が辞めても、誰が休んでも代わりがききます。会社組織とは本来そういうものであるべき」と加藤会長。育児や介護を抱える社員から、急な早退などもしやすく「働きやすい職場」と好評を得ている。
 
●子どもたちの成長に寄り添う
教育分野にも進出

 アスカグループでは、これまでに培ってきた人材派遣のノウハウを、学童保育やALT(外国語指導助手)にも発展させる方向で、学童保育については大宮支店で実績をあげている。また、教育機関や企業などの外国人の採用を支援する拠点として、昨年7月に㈱GTEKSを都内に設立し動き出した。
 「人材派遣業は、派遣法に基づく“しくみ”を売るビジネス」と言う加藤会長。コミュニケーションツールとして使用するDVDは自社制作で、驚くことにカメラマンやライターなど30数名を社内に抱えている。映像で届ければメッセージが伝わりやすく、説得力もある。相手の都合に合わせて見てもらえる。働く保育士の生の声や、子育て支援に積極的に取り組む自治体の首長のインタビュー。さらに、日本で働くALTを取材し、母国の家族にプレゼントするといった構想まで、加藤会長の想いは膨らむ。
 社内の壁面に大きく記された「社会貢献」の文字。トップランナーの前に道はなく、登録スタッフや社員一人一人の幸せを想いながら、着想を現実化していくことで、その使命を果たしていく。古代日本の文化発祥の地「飛鳥」へのあこがれを込めた「アスカ」という社名。創業当初からの高い志に国境はない。

加藤さん

社員がプライドをもって働けるよう、
各地の一等地に支店を置いている。

東京支店
キャリアリターン応援セミナー

代表取締役会長 加藤 秀明さん
高崎市八島町265イノウエビル5F
TEL:027-384-8841

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