第37回高崎映画祭 新進監督グランプリ

(2024年01月18日)

新進監督グランプリ ⼯藤将亮監督
新進監督グランプリ 磯部鉄平監督

新進監督グランプリ

⼯藤将亮監督 『遠いところ』

 

受賞理由

社会の過酷な現実を、映画の⼒で炙り出していく。

映画に対する深い信頼がなければその構図は成⽴せず、問題の深部を掘り下げ本質を物語化しなければ、誰かの話になってしまう。

沖縄・ゴザを舞台に地続きに⽣きる若者の現実を描いたこの作品は、その双⽅を⾒事に調和させ、映画たらしめている。その⼿腕に打ち震える。

社会を鋭く切り込む洞察⼒と着眼点に、時代を映し取る作家性が強く感じられた。

 

新進監督グランプリ

磯部鉄平監督 『凪の憂鬱』

受賞理由

有給休暇を消化する契約社員・凪の⽇常に、なぜこんなにも愛しさを感じ、⼼を揺るがされるのかと思う。

凪の⽬線を通して、⾃分たちの⽣きる時間の尊さや、誰かと過ごす時間の⼤切さになぜか気付かされてしまう。奇を衒うことなく、普通のことを普通に映画にするのが⼀番難しい。

⼈物を伸びやかに存在させる演出⼒と、確かな構成⼒が⾼く評価された。

 

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