5・6年生に英語教科を新設/来年度から

(2015年11月17日)

13日に行われた第2回高崎市英語教育抜本改善検討会議

低中学年は週1回・高学年は週2回

 高崎市内の全ての小中学校、83校に外国人の英語指導助手=ALTを配置するなど、英語教育の抜本改革を進める高崎市教育委員会は、13日に行われた有識者検討会議で、来年度から小学校5年生、6年生に年間70時間の英語科目を取り入れることや、文部科学省に教育課程特例校を申請していることを示した。
 高崎市教育委員会によれば、来年度から始める高崎市独自の教育課程として、市内小学校の1年生は年間34時間、2年生から4年生までは年間35時間の外国語活動、5年生と6年生は年間70時間の英語科目を導入する。増員するALTの確保についても2カ年で実施する。
 学校教育法施行規則の授業時数では、小学校1年生から4年生までは外国語活動はなく、5年生と6年生で年間35時間=週1時間となっている。
 高崎市の新しい教育課程では、外国語活動の無かった1年生から4年生に、年間35時間=週1回の外国語活動を設ける。5年生、6年生は、これまで年間35時間行われていた外国語活動を、英語科目として教科に位置付け、年間70時間=週2回の授業を行う。
 1年生から4年生までの外国語活動、5年生、6年生の英語教科の新設によって年間35時間の授業時数が増えることになり、小学校低学年は生活科目、3年生から6年生は総合的な学習の時間から年間20時間を割り当て、残りの15時間は学校行事の精選、調整で生み出すことになっている。そのため、総授業時間は、学校教育法施行規則の授業時数が小学校4年生から6年生で年間980時間に対し、高崎市の新しい教育課程では15時間多い995時間となる。
 高崎市の新しい英語教育の授業は、ALTを主体とした指導となり、「聞く、話す」のコミュニケーション活動を重点に置く。5・6年生の英語科目の指導計画では、教材として現在外国語活動で使われている「Hi Friends」と関連するデジタル教材等を用いるほか、児童自身が英語の絵本を製作し、低学年に英語で読みきかせを行う。1年生から4年生は、英語の歌の教材や絵本、ワークシートなどを用いる。
 この日の検討会議では、児童が日常の中で英語を使える環境づくりやタブレット教材の導入などが話題となったほか、英語が教科となる5・6年生では、どのような成績評価となるのか質疑があった。成績評価については、ワーキンググループで検討が進められている。

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