企業のイノベーションを支援する最先端ITカンパニー

(2019年01月28日)

株式会社クライム

オフコンからパソコンへ都内の市場を開拓

設立は平成元(1989)年4月1日。株式会社クライムは、今年で30周年を迎える。群馬、東京、大阪、上海に事業所を置き、正規と委託を合わせると社員は619名(2018年6月現在)、年商約50億円の企業に成長した。

金井修社長は、大学卒業後に㈱群馬富士通に勤務し、主にオペレーティングシステム(OS)の開発に携わった。「学生時代に可愛がってもらったベンチャー企業の社長の影響で、起業したいという気持ちが強かった。4年後に会社を辞めて、コンピュータのソフト開発の会社を立ち上げました。時はバブル絶頂期、中小企業のオフィスコンピュータ需要で、仕事には事欠きませんでした。また、起業間もなく訪れたバブル崩壊以降、企業では効率化や省力化を図るコンピュータ化が進行し、我々が得意とするパーソナルコンピュータ活用の時代が到来しました」と振り返る。

その後、金融機関の再編が進んで受注量が減少する危機に直面したことから、業務対象分野を民需系と官庁系の両方に広げ、一業種で売上の30%以上を占めないようにとルールを決めた。2001年に東京事務所を開設すると、売上は大きく伸長した。

 

問題解決ツールを提供するシステムインテグレーター

同社の主力事業は、企業がビジネスやサービスについて抱えている問題や不便を解消するために情報システムを提供する「ソリューション事業」。そして、コンピュータやソフトウェア、ネットワークなどを組み合わせて一体化し、目的を達成するための情報システムを構築する「SI(システムインテグレーション)事業」である。中でも銀行・保険といった金融分野、携帯電話・ISP等の通信分野、自治体・省庁の公共分野において、業務システム開発の実績を築いてきた。

 

自社製品の企画・開発・販売

一方、独自のソフトウェア製品を開発し、その製品を核としたサービスの提供にも取り組んできた。その一つに、業界初となる「レビュー支援ツール(C-Review Support)」がある。これは、絶対の品質が求められるシステムのプログラムを複数の第三者の目でチェックし合い、その品質を確保するための「レビュー」をパソコン上で行うことができ、国内の大手金融機関で導入されている。現在、このCRSの国際標準化に向けた取り組みも進行している。

また、全国初の「手のひら静脈認証を使った高齢者等身元特定支援サービス」は、群馬県警の運用を基盤に前橋市と沼田市で実証実験が行われ、その功績により昨年2月に群馬県警より感謝状を授与された。今後、自治体間を結ぶ総合行政ネットワークを活用し、県内全域への導入も検討されている。

 

ミッションとESの実現に向けて

「我々のミッションは“ICT(情報通信技術)を通して人々の生活と社会を便利にし、世界中の人を幸福にすること”。その使命を果たすため、経営理念に“従業員の幸福”を掲げています」と話す金井社長。自分たちの仕事にプライドを持つことで、顧客満足の高いサービスを提供することができる。同社では一つのプロジェクトが終了したら、必ず打ち上げを開いて社員の労をねぎらい達成感を共有し合う。社員の要望や不満に耳を傾け、働く環境の改善に努めている。

仕事を受注するより人材確保が難しい時代。従業員満足(ES)を最優先に、働き方改革を進め、残業時間の削減、離職率の低減に取り組んでいる。

群馬をITの聖地に 人材確保に向けた取り組み

「日本政府はやっとITに長けた人材確保のため、2020年より小学校でのプログラミング教育を必修化します」と言う金井社長。同社では一足早く、『ぐんまプログラミングアワード』の特別協賛に乗り出し、ITリテラシーを高めた子供たちの中から、ゲイツやジョブズのような起業家が出てきて、群馬がシリコンバレーのようなITの聖地になるよう期待を込めてバックアップしている。

沼田市出身の金井社長ならではの地元愛あふれる『真田のやぼう3D沼田城』や上毛かるたゆかりの地を周遊する『札ッシュ!!上毛かるたGO!』など、大人も子供も楽しめるアプリケーションソフトも開発し、クライムの知名度を一般にまで広げている。

「群馬は地盤が固く災害が少ない。日照時間が長く、森林資源も豊富、水力、地熱、風力にも恵まれ、再生エネルギーを確保しやすい環境にあり、データセンターを建てるにはうってつけの場所。優秀な技術者や起業家が集う活力ある地域にしたい」と、将来への夢を語る。

 

生き残りをかけた企業のイノベーションを支える

グーグルやアマゾンなどアメリカ経済を牽引する巨大IT企業が、今までの産業構造を覆すような破壊的イノベーションを世界規模でもたらしている。こうしたイノベーションを支えるのがRPA(ロボットによる業務自動化)という技術で、複雑なホワイトカラーの業務もAIが代行し、大幅な人員削減を現実化する。

高度情報化社会の荒波の中で、企業は変革を求められ、それを支えるのが同社のようなシステム開発を担う会社だ。同社は技術力と信頼で期待に応えられるよう、着々と準備を進めている。

 

株式会社クライム

代表取締役社長  金井  修さん

高崎市栄町16-11(高崎イーストタワー13階)

TEL:027-395-5001

 

高崎商工会議所『商工たかさき』2019年1月号

 

 

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