高崎量子技術基盤研究所と高高が連携協定

(2024年04月24日)

前川所長と佐鳥校長

将来を担う人材育成めざす

国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構高崎量子技術基盤研究所(略称=QST高崎研、旧名=高崎量子応用研究所・綿貫町)と群馬県立高崎高校(八千代町)は、将来を担う科学者等の人材育成を促進するための連携協力協定を4月22日に締結した。

高崎量子技術基盤研究所で締結式が行われ、高崎量子技術基盤研究所の前川康成所長、高崎高校の佐鳥秋彦校長が協定書に署名した。

 

高崎量子技術基盤研究所は1963(昭和38)年に創設され、日本の量子ビーム研究の拠点として実績を積み重ねてきた。近年は量子センシングや量子コンピュータの実現に貢献する量子技術の基盤研究に力を入れている。

 

高崎高校は、2002年に文部科学省から第1期のスーパーサイエンススクール(SSH)指定を受けて以降、SSHによる先進的な教育活動に取り組んでおり、これまで高崎量子技術基盤研究所は高崎高校のSSH事業の運営指導を行ってきた。また高崎高校のOB訪問「先輩教えて」、高崎量子技術基盤研究所「サイエンスフェスタ」での高校生発表会など両者は連携活動を行っている。

 

量子科学技術研究開発機構が高校と連携協定を結ぶのは全国で初めてで、同機構とSSH指定校との連携モデルとして期待される。

高崎量子技術基盤研究所の研究者・技術者の派遣、実験機器・装置の活用などを通じて、高崎高校のSSH事業の指導支援、教育の充実をはかる。連携により新たな価値を創出し、科学者等の人材育成につなげていく。

高崎量子技術基盤研究所の研究者にとっても生徒との交流が刺激となり、モチベーションや研究の広がりにつながることが期待されている。

 

佐鳥校長は「生徒が科学への関心を高めより良い研究ができる」、前川所長は「将来を担う人材の育成に貢献できる」と成果に期待した。

 

 

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