子供心をくすぐり続ける駄菓子飲料メーカーの老舗

(2015年08月19日)

まるたけ食品工業株式会社

竹内さん
鮮やかな色合いの飲料が次々と充填されていく様子

●関東唯一の駄菓子飲料メーカー
 同社が製造するカラフルな色合いの駄菓子飲料は、業界で「ポリ詰め清涼飲料水」と呼ばれるもの。細長い袋の先を鋏で切り、中の飲料を吸い口からチューチュー飲んだり、夏場は冷凍庫で固めてシャーベットのように食べることもできる子ども達の大好きな駄菓子飲料だ。1本20〜40円程。ターゲットは中学生くらいまでの子ども達。同社は関東唯一の貴重な存在で、北海道、本州、四国までの菓子、食玩問屋に24アイテムを卸している。

●毎年の新商品開発にアイデアを練る
 創業は昭和24年、初代竹内勝氏がアイスキャンディを作って販売した竹内商店が始まりだ。昭和36年にポリ詰め清涼飲料の製造を開始し、昭和38年に法人化、今年52期目となる。2代目社長英行さんは現在63歳。24歳で家業に入るまでは証券マンだった。子ども達の心を捉える駄菓子誕生のアイデアづくりのため常にアンテナを敏感に張り巡らす。
 「コーラ、サイダー、メロン味などは定番の人気テイスト。10種類は定番商品です。毎年、世間の流行や清涼飲料、キャラクターのヒットなどを見ながらアイデアを出して、夏の繁忙期前の2月に2アイテム程を入れ替えます」。今まで、はちみつレモンやアセロラ味などが流行した。「コーヒー味も挑戦しましたが、コーヒーは子ども達にはウケが悪いんですよ」と苦労の失敗策も振り返る。

●幻の大ヒット商品
 同社最大のヒット商品は“ドロンパッ”。ポリ詰め容器のキャップに色つきの重曹を入れ、キャップをひねると重曹が落ち、飲料と混ざるとカラフルなソーダ水に変身する特許商品だった。「玩具性があり大いに受けた。昭和の時代はこれ一本でした」。一時は、生産能力の5、6倍の注文が入った時代もあった。しかし10年程前、重曹に着色するメーカーが止めてしまったこともあり生産を中止。今では幻の商品となった。

●末永く、裾野を広く
 「取引先から、駄菓子飲料メーカーはあまりないので頑張ってやってくれと言われている。定番商品の裾野を広げて、消費者を飽きさせない努力をしたい」と話す英行さん。
 8人の従業員と共に、“童心”を忘れず、新商品作りに励む英行さんは、高崎の町工場の底力を感じさせる明るい笑顔と自信に溢れている。

会社概要
代表取締役社長 竹内英行
高崎市飯塚町1093-5
TEL:027-361-2950

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