骨太フレンチを気軽に味わえる

(2015年10月6日)

ビストロ・ノックス


 モンサンミッシェルのムール貝の白ワイン蒸し、フランス・シャラン産鴨胸肉のロースト、ニュージーランド産仔羊のロースト、黒毛和牛のフィレ肉…。美食家の胸躍らせるメニューが並ぶビストロ・ノックスは、一流の食材を国内外から取り寄せ、「骨太フレンチを気軽に味わってもらいたい」そんな思いで昨年5月にオープンした。オーナーシェフの横山明伸さん(35歳)の、本気の料理に口コミで着々とファンが広がっている。
 常時10種類ほどが並ぶおすすめメニューは毎日作り変えるというこだわりよう。「自分で食べたいと感じたものを、こうやったらおいしいかなと研究したり、先輩に聞いたり、日々食材に対して攻めの気持ちでやっています」と話す。洋食より和風テイスト、魚の要望も多い弁当は「蒸したり焼いたり、油控えめでも食べ応えがあり、冷めてもおいしく、御飯がすすむよう工夫しています」と自信を見せる。
 立地は高崎ビューホテルの北側。独立前は、実は同ホテルの厨房を切り盛りしていた。「ビューホテルさんには本当によくしてもらっています。サービス業に興味があり、高校時代からアルバイトさせてもらいました」と笑顔がほころぶ。小学校時代、「ビューホテルで朝食をとってから学校へ行った」こともある横山さんにとって、いつも身近な存在だった。
 実家は柳川町で飲食業を営んでおり、小さい時から厨房で手伝いをした。お客さんとの交流も楽しく「いつかサービス業、料理の道でやっていきたい。自分の店を持ちたい」と自然と思うように。東京のサービス業の専門学校時代、海外のホテルで研修も経験。卒業後、ビューホテルに入社し、約10年実地で洋食全般を学んだ。
  

次なる夢は、“四季を感じさせるフレンチ”
 これから力を入れていきたいのは、四季を感じられるフレンチだ。「秋に向けてキノコ、トリュフ、ムール貝も本番です。春は仔羊、肉も欠かせません。旬の食材を使って、フレンチの四季を表現したい」と話す。
 店名は覚えてもらいやすいようにドアをノックするに由来する。横山さんの渾身の料理を求めて、今日もノックスの扉をたたく常連達。一部のお客さんから「肉と語れる」と噂されるほどの素材を熟知している横山さんならではの次の挑戦は、すでに始まっている。

■ちょっと一言
ビストロ・ノックスでは、10年以上前のワインの入荷にも力を入れている。生まれた年のワインをバースデービンテージなどとして格安で楽しむことができるので、気軽に相談を。

■ビストロ・ノックス
代表 横山明伸
住所:高崎市柳川町83-2
TEL:027-320-7030
営業時間:17:30〜24:00
定休日:日曜祝日

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