156.橋の風景から42

―桜観音橋―

吉永哲郎

 国道17号をまたぎ、高崎公園と烏川緑地をつなぐ歩行者専用道路橋(人道橋)です。橋の名称やデザインは市内の子どもたち募集したものです。市民はもとより、高崎を訪れる人たちが烏川緑地の遊歩道や親水公園を散策する、憩いの歩行空間として期待されています。特に、桜の季節はお堀から公園、そしてこの橋上から観音山や雄大な榛名山などを眺める散歩は、高崎ならではのことです。将来へ向けて移りゆく風景に、遠い少年の頃の思いが重なります。この橋下の烏川は、和田橋上流で碓氷川と合流し、左岸は和田の砦址で崖があり、以前は陸軍下といって深い淵でした。戦後になって右岸砂地に夏になるとビーチパラソルが開き、格好の海水浴場ならぬ水遊びの場として、大勢の人が集まっていました。貸しボートも浮かんでいました。
 国道ができる前の桜観音橋下は、下公園といって大きな蓮池があり、鬱蒼とした森でした。また頼政神社下には公園湯があって、賑わっていました。国道ができると、これまで長野へは信越線利用がおもでしたが、週末になるとゴルフや避暑地の車が多くなってきました。東京から100キロの高崎は、一休みするには適当な地点となり、頼政神社境内・高崎公園などから眺望を楽しむ人の姿がありました。特に『宮本武蔵』の吉川英治さんは、烏川河畔から浅間を眺めるのを常としていたようです。

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