榛名湖ロケ作品「ロボット修理人のAI愛」来春公開

(2020年07月17日)

試写会で田中監督があいさつ

試写会で田中監督ら集う

榛名湖でロケされた映画「ロボット修理人のAI愛」の試写会が7月12日に関係者を集めて高崎電気館で行われた。田中じゅうこう監督と地元エキストラ出演者らが集まった。

 

同作品に関連するホームページ等の範囲で内容を記すと、主人公の倫太郎(土師野隆之介)は親の顔も知らない16歳。理工系の天才で、高校をやめ、ロボット修理工房を営む村上(金谷ヒデユキ)の手伝いや清掃会社や温泉旅館で働きながら榛名湖畔で独り暮らしをしている。ある日一人暮らしの老婦人和子から壊れたペットロボット「AIBO」を修理してほしいとの依頼を受ける。湖畔の病院で療養している少女との出会い、壊れたAIBOの秘密、湖に伝わる蘇りの女神伝説を伏線に、榛名の美しい風景の中で物語が描かれる。

 

田中監督は舞台となる湖のまちを半年間、探し回ったが、小津安二郎監督「秋日和」で榛名湖のシーンが印象深かったこともあり、榛名湖に決めた。榛名山の美しい四季や神秘的な湖の風景から、田中監督は物語の世界を広げていったという。榛名湖に3年間通った意欲作。エキストラも重要な役柄となっており、オーディションで選考した。

 

田中監督の作品「道しるべ」(2015)に、安中市出身の金谷ヒデユキさんが主演し、当時、高崎電気館で同映画の上映会が開催され、その時に田中監督と金谷さんは高崎ロケ作品をやろうと意気投合していたそうだ。

 

当初は今秋の公開を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で映画上映が休止され、本作の公開も先送りとなっている。海外の映画祭に出品されることになっており、国内での公開は来春を予定している。

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